北鎌尾根＆槍穂縦走（中房温泉〜上高地）
長野県
岐阜県
うっきー
aolil0519
- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 4,382m
- 下り
- 4,338m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 10:10
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 11:20
- 山行
- 12:00
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 14:00
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス タクシー
上高地（さわやか信州号）梅田 |
| 予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
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装備
| 個人装備 |
ヘルメット
|
|---|
感想
2年前、北鎌をやった時に参考とした岳人の記事
最後の一文が頭から離れなかった
「我々は北鎌尾根登攀後、槍から西穂、更に焼岳まで継続山行を楽しんだ」
そっかぁ〜！そんな事も出来ちゃうんだ〜！
ってことを7月下旬に思い出して計画を立ててみた
うん、西穂までなら何とか休みの取れる2泊3日でギリギリやれそうだ
心配した台風も大陸へと向かうようで、天気もバッチリ良いみたい
準備は前回の後立縦走とほぼ一緒、軽アイゼンがいらないくらいか？
ロープは使わないのでハーネスもなし、でもビールは必携だ！
8/6(木) 梅田発茅野行のバスに乗り込む
岡谷までよく寝られたらいいのが、、、
8/7(金) 岡谷からJRで穂高まで移動
南安バスの出発まで1時間も待つのだが、駅を出るとタクの運ちゃんが声を掛けてきた
「2人？安くしとくよ！」
1時間の待ちはもったいないので、さらに値切ってタクシーに乗り込んだ
おかげで中房の出発を1時間20分も早められた
これで、幕営地をもういっこ先まで延ばせそうだ
第一ベンチで水を補給し第二、第三、富士見ベンチと高度を稼ぐ
合戦小屋に着くと売り子が「スイカ売り切れ〜！」と叫んでいた。。。
800円もするスイカには手が出ないので、うっきーはまだ完熟していないブルーベリーを数粒ほおばっていた、、、
燕山荘、喜作レリーフ、大天井への分岐を過ぎ大天井ヒュッテに到着
主人のK池さんに情報を求める
う「2年前から何か変わったところはありますか？」
K「ちょっと前に枝払いしたから歩きやすくなったよ！」
う「GWの岳沢小屋ではありがとうございました！」
K「、、、覚えてないよ〜、、、ニコニコ、、、！？」
K池さん、いつもの対応ありがとうございました。
ヘルメットを被って出発
貧乏沢コルからガレ場、藪、ザレ場、草付きと一気に下る
おっしゃってた通り、いくつもの枝が切られていて歩きやすかった
それでも何度も踏み跡を見失い少々不安になりながらも、天上沢にぶつかり北鎌沢出合は16:30に到着
この時間なら明るいうちに北鎌沢コルまで登れる！GOだ！！
左右の分岐で水を汲み、ビールを冷やす
ヘロヘロになりながらも北鎌沢コルに到着
だが、そこには1個のテントが張ってあり、空きスペースはあるのだが、、、
いや〜、もう少し寄ってくれてれば、張れるんだけどなぁ！？
前回も張った次のビバーク地は少し上にあるので、頑張って進もう
あと少し、もう少しと尻をたたいてそこに着くと、既にテントが張っていた、、、
泣きそうになりながら、戻ろうかとも思ったが進むしかない
約20分ほど歩き続けて次のビバーク地を発見
ちょっと狭いが、ここにテントを張ることにした
さっき冷やしたビールで乾杯して、夕ごはんを食べて21時に就寝zzz
8/8(土) 3:10 起床、4:20 出発
まだ薄暗いのでヘッデン歩行だが、すぐに明るくなってきた
岩場、ザレ場を登っていくと天狗の腰掛けに着いた
さらに進んで独標基部に到着
サルがいたのでaoが声を掛けたがムシされたらしい、、、
仲間じゃないからねぇ！うっきーだったら反応は違ったかも！！！
2年前に下ってしまった間違い踏み跡を確認して正解ルートを先に進む
K池さんが張ってくれた緑ロープで難所をクリア
ハング下の「逆コの字」は一段下がってクリア
スリングの下がったチムニーではなく左の壁をフリーで登攀
スラブを登って独標に到着した
天気は予報通り快晴なので、これから向かう槍ヶ岳がはっきり見える
こちら側から槍を見られる人はいったいどれほどいるのだろう！？
ここから先はなるべく稜線伝いに進むが、数か所巻き道を下った
北鎌平の大岩群を越えると槍への最後の登りとなる
右だ左だ、上だ下だ、と言いながら気づけば槍の祠に出てた
何故かわからないがあまり感動がない、2度目だからなのか？
ちょうど肩の小屋に荷上げしたヘリが槍の穂先をぐるりと巻いて飛んで行った
パイロットが手を振ってくれ、嬉しいパフォーマンスだ
一般の登山者たちの渋滞に巻き込まれながら槍ヶ岳山荘へ下り、拾ったゴミを渡した
大喰岳、中岳、南岳と進み、いよいよ大キレットへ
昨年の秋に下ったばかりなので緊張など皆無だった
長谷川ピーク、A沢コル、飛騨泣きを越えて、北穂小屋へ
ここのテン場は小屋から遠いのでうっきーは嫌っている
だから、先へ進もう！
北穂で1本入れようと思ったが、生ビールを飲み干したじいさんが大声でしゃべっている
うっきーは大声で一方的にしゃべってくる酔っ払いも嫌いだ
だから、先へ進もう！
せっかくだから北穂の南峰に行ってみることにした
以前から地図では確認していて、行ってみたいと思っていたのだ
南峰に着いても特に感動は無かったが、うるさい話を聞かなくてすむとほっとした
1本入れて歩き始める
穂高岳山荘まで2時間半くらいかな！？
久しぶりに歩く北穂〜涸沢の稜線は記憶よりも険しかった
距離が短いのでそう難しくは感じないのかもしれないが、、、
最低鞍部、鉄梯子を越えて涸沢岳、そして思ったよりも早く山荘に着いた
テン場の受け付けを済ませて、水タンク横の狭いスペースにテントを設営
水の流れる音がずっと聞こえてたが、そのうち気にならなくなった
持ち上げた最低鞍部の雪で冷やしたビールで乾杯し、夕ごはんを食べて21時に就寝ZZZ
8/9(日) 3:00 起床、4:10 出発
奥穂への登りはヘッデン歩行、だがすぐに明るくなってきた
先を歩く若者がペットボトルを落としたようだ
若「落としてしまったのですが、大丈夫ですかね！？」
う「ルートは斜めに上がっていて、人はいなさそうだから大丈夫じゃない！？」
ザックのサイドポケットに入れるのは長ものだけにしましょう！
ベルトに掛からない大きさのものはザックの中に入れましょう！と言いたかった
奥穂の頂上に着いて御来光を待っていると15分ほどで太陽が顔を出した
写真を撮ってジャンダルムに向かう
馬の背を渡り、ロバの耳を越えてジャンの基部へ
今回は北側からフリーで登る
ガイドの3人パーティーがロープで登っていたので、そのまま続いた
持ってる岩が割れたり剝れたら落ちて死ぬんだなぁとぼんやり考えてしまった
ジャンの後はガレ場と岩場を一気に天狗のコルまで下り天狗の頭まで登り返す
実はうっきーはこのコルからの出だしが大嫌いだ
鎖がかかっている岩場は所々で崩れていて、その周辺のガバを持って登ることになる
腐りかかっている岩場は信用できないので、体重をかけたくないのだ
それでも手で持って、足で乗っかって進むしかない
崩れないでくれっ！と祈りながら登りきった
天狗の頭、間天のコル、間ノ岳、と先に進みやっと西穂高岳についた
ここから後はへっぴり腰の登山客を尻目にささっと下る
ピラミッドピーク、独標を越えて西穂山荘まで駆け下りた
山荘ではちょっと長めの休憩をとりながら長かった稜線縦走の余韻に浸った
残すは上高地まで下るのみ、途中の宝水で喉を潤し一気に下った
13:30 上高地BTに到着
最初の予定より3時間も早く下山できた
計画ではバスと電車で松本まで移動して岡谷から夜行バスで戻る予定だったが、
さわやか信州号に間に合い、運よく席も空いていたので昼便で帰ることにした
上高地に着いてから着替えだの、手洗いだの慌ただしかったが、明日の仕事を考えるとこれでよかった
憧れにしていた北鎌尾根と槍穂縦走の継続山行を楽しむことができた
だが、それよりもケガ・事故なく無事に戻って来れたのが良かった
次やる時は湯俣からやってみたいなぁ！
今回の山行は、好調だった。足が重くなって歩きにくくなることがなかった。戦闘モード全開だった。北鎌沢を除いては！（前回の山行でもここの登りは泣きが入った！）
北鎌尾根と槍穂の縦走をセットでやるのは今回が初めてだ。いろいろな山を5感で感じることが出来てとても有意義だった。
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