|
|
|
安かったからと、ヤマ○キのパンを買って帰ると家内はあからさまに嫌な顔をする。原材料名の行数が凄いので。アレルギー持ちの児らなので。
何処のパンならええんや？
「そうね、P山(仮称)ならいいわ。」おいおい。
そのPに出掛けた。何年振りだろう。
いや、年明けに次女と出掛けた際には折悪しく臨時休業で何年振りでもない、いや年明けの訪店が何年振りかのことだった。
昔、函館での学生時代に同級生が乗っていた奇妙な形の外車が目印の、岐阜では知る人ぞ知る？いや通人の間では名の通った？店である。
パン好きの女性というのが居るようで、退職に当たって仕事を引き継いだ四海さん(仮名)は当然のようにこの店をご存じだった。因みにこの方とは、スープカレーだの一澤帆布製品だのその他にも何かあったが妙な共通項が不思議と幾つもあった。
私の入店の直前に、西洋人を伴った女性が入っていくのを確認して、駐車し私も追って入店した。
小さな店のため、前の客の注文購入が済んでから、次の客の購入となる。西洋人男性と中年女性のこの二人の関係は？
店を見回してハッとした。あっ、ブールがあるやん！ 値段も決して高くない。
フランスパンの一種であるブールを知ったのは、かれこれ10年以上前にちょくちょく寄った、各務原鵜沼方面にあったパン屋であった。ご存知の方は居ようか。
ブール【Boule)はフラ語で「ボール」を意味し、パン屋を意味する「ブーランジェリー」やパン職人を意味する「ブーランジェ」の言葉の語源となっている歴史のあるパンだそうな。材料はいわゆるフランスパンの代表格であるバゲット系のパンと同じだが、その厚みのある形からバゲット系のパンよりも焼き上げるまでに時間がかかるとのこと。
第一子が生まれた辺りの時間的余裕のある時期に、暇に飽かせて件の店舗に出掛けたもので、一個だけ買うと帰途の車中であまりの美味しさに家内一人で間食、いや完食してたことも数知れずだった。私も大好きだった。
愛想の良い白い肌の若店主が、奥さんと共に切り盛りしていた気持ちの良い店で、対人に問題のある私でも気安く入店できた数少ない店でもあった。
しかし、間を開けて再訪してみれば一枚の張り紙があって閉店していたのだった。新しい機械を導入したばかりだったと記憶したが。
その後知ったことだが、どうやら店主は不幸なその後だったようだ。何故！
あのような店が無くなってしまったことに少なからずショックを受けたものだったが、私同様に悲しむ人たちが居たことを何かの書き込みで読んだ。
その懐かしのブールが目の前に、ある。
しかして、前出の二人組が店員にイの一番に注文したのが一つだけ置いてあったそのブールであり、次に並んだ私が「次の焼き上がりは何時ですか？」と尋ねると「スミマセン、生憎ブールは一日一個しか焼かないんですよ。売れ残る日もあるんですが、、、、。」カクッ。
これって、月初めに書いた「悪夢」と似た展開や〜ん。何も私の目の前で買い去らなくてもエエヤンヶ。
https://www.yamareco.com/modules/diary/1946-detail-157974
でもこちらは聞けば「お取り置きもしますし、前日に注文頂ければ何個でもご用意できますよ。」とニコヤカに返答下すった。
近く、再訪したい。
それ食べて、私が「アルビノ氏」と渾名した若店主を偲びたい。
水曜休みなので、明日また行こうかな。
追；旅先で出会った藤代氏の著作の表紙が「パン」だったのを思い出した。
引っ越した街でパン屋を探す、楽しいですねえ。甲府でも、豊橋でも、松本でも、自宅と職場の動線上になかなか良いパン屋がありました。
甲府ではやはり、開店直後、イッコしかないカンパーニュをさらうと、後ろのマダムに悲鳴を上げられたことがありました。ポリニャック伯爵夫人？
豊橋では、薪で窯焚いてて、すごくうまくてすごく高いんだけど、オヤジが頑固で客のくだらん問いかけ拒否（との張り紙あり）、コミュニケーションはパンの味だけを通して行いますという自信満々の店の「前日分半額コーナー」の常連でした。
松本では数十年前からやっていて味は確かなんだけど、店が古臭くてあまりはやってなくて、すごくおとなしいのにすごく対話をしてくれるご主人のお店に度々よります。ここでも目当てのカンパーニュは朝だけしかないです。ブールは小さいカンパーニュかな。材料がバゲットならちょっと違うか。
カンパーニュマダムの悲鳴に響感、いや共感します。
いや実は、昨日の訪店も「前日分半額コーナー」目当てでしたが、午後とあってyoneyama系の人達に先んじられたようです。午前訪店なら両ゲットだったのでしょうが、そこがまた楽し。
この手の店にも高くとも「一票」を投じたいものです。
私はアンパンさえあれば充分なのだが、女房はときどき岐阜駅南口の老舗パン屋で、行列に並んでまで買ってくることがある。何やら難しい名前のパンばかりだが、有り難く頂いている。
最近はとんと見かけなくなったが、加納付近に大音量で音楽を流しながらパンを売りに来る軽トラがあった。「ロバの耳」だったかなあ。一度も買ったことはないが、どんなパンだったのだろうか。
「ロバのおじさん チンカラリン チンカラリンロン やってくる
ジャムパン ロールパン できたて やきたて いかがです
チョコレートパンも アンパンも なんでもあります チンカラリン」
最近それ、何処だかで偶然見掛けましたよ「ロバのパン屋」。
「ロバの耳」は穂高とキナバルです。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する