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中学一年のとき英語の授業でラジカセで聞かせてくれた、新任の女性の9歳年上の先生は、今憶えばベトナム反戦運動世代でした。この歌を掘り下げたBSの番組「花はどこへ行った♫ 静かなる反戦の祈り 」がネットで見つかり、体調不良の休日、たっぷり見てしまいました。
http://www.nhk.or.jp/archives/premium/past/201204-2.html
https://www.youtube.com/watch?v=1tk91SF2soo
ピート・シーガーの最近の、生きているインタビュウやヨボヨボ歌う姿、マリーネ・ディートリヒが歌うドイツ語の歌、サラエヴォに願いを込めたカタリーナ・ビットのインタビュウ、それにピートが1950年代の赤狩りでへこまされている時に読んだ長編小説ショーロホフの「静かなドン」の中のコサックの子守唄、それにショーロホフの娘のインタビュウと、これでもか!という盛りだくさんの決定版ドキュメンタリで、満腹しました。
この歌に付いては前にも書いた憶えが・・・と思って調べたら4年前に書いてました。
http://www.yamareco.com/modules/diary/826-detail-28168
清志郎の歌詞はwhen they will ever learn?というサビのモロな一言だけを言わず、日本語らしいことばでまとめられていて、お見事だ、と思いました。彼の本当のお母さんが、新婚の夫を兵隊にとられて死んでしまった事を知った頃から歌い始めたそうで。
ちなみに一番上のリンク先の世紀を刻んだ歌シリーズ1作目の「ヘイジュード」で、プラハの春(1968チェコ民主化鎮圧事件)の時のチェコ語のヘイジュードを、「存在の耐えられない軽さ」という映画で見て、とても懐かしかったです。このシリーズ、15年も前の番組でしたか。
ところでこの、静かなドンというロシアの長編小説、凄く長いらしいのですが、10年くらい前に読んだ村上春樹の話で、、この小説を何回も読んでいる、というのを読んだ事がありました。そんな長いのをなんでまた何回も。あれから10年、そんな長い小説、読んでみたいなあと思いながら時間は過ぎておりました。
連休あけにとった平日連休、山にでもと思っていたのに体調優れず、結局家がいちばんということになっています。
祖父が最後に過ごしたホーチミンからかえってきました。70年前サイゴン川を遡り、この地に来たんだなと高いビルの上から見たり川の流れを見て、また、枯れ葉剤で腕のない物乞いを見たりしながら、思いふけっていましたが泣きはしませんでした。
先日、よその家の戦死された先祖供養に同席し、英霊供養のお経のような歌詞のようなものを調子に合わせて住職と一緒に唱えようとしたら、込み上げてきて号泣してしまいました。まきちゃんもきっと、あのお経とゆうか歌詞一緒に唱えたら泣くと思います。
同じサイゴンでも旅行と外征では違うでしょうが、死者の心情に近づいた旅行になりましたね。今はいない人の気持ちを共感できる力というのは人の持つ一番優れた力かも知れませんね。
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