学生寮で同室だった後輩から、ちょっと前にメールが来ました。なんと、彼の娘さんが、北陸地域の大学の学生で、あの関越で事故を起こしたバスに乗っていたのだとのこと。
友人は医学部フラテ山の会所属で外科医。彼は、東京とはいえ、真冬でも半そでワイシャツで通勤しています。
娘さんから、「交通事故にあって歯が抜けた」という一報に、「あとで付けれるから拾っておいたほうがいいよ」と返信したあたりは、猛者そのもの。
ところが、とんでもない大事故に遭遇したことが次第にわかり、彼の妻に続いて、彼も前橋の病院へ。
娘さんは、「病院に搬送され、歯の多発脱臼・損壊、下顎の歯根部の骨折、顔面打撲はありますが、無事」でした。
娘さんの右後ろの方、また前方向の方がたは、亡くなられました。
それにしても、いまどきの学生さんは、GWの帰省でも、いろいろな危険に遭遇するものですね。
彼が病院に着くと、こんなことがあったそうです。
「命に別状ないものの、精神的なダメージはどうかと心配して病院にいったのですが、見知らぬ男の子がベッドの脇に付き添っていました。金沢から駆けつけてきた彼氏でした。」
「学生時代のことがそのままいくこともないでしょうが、将来に続く今を支えてくれます。」
最後のあたりは、男親の率直な心境でしょうが、男しか育てたことがない私には、この心境は推し量れません。
いい話で終わってほっとしました。
金沢、富山〜東京間は、距離の割に高速交通の無い、一番移動しにくいあたりではないかと思います。多分、このへんに住めば僕も高速バス利用者になると思います。
気をつけていても、油断していても、善行を積んでも悪徳を重ねても、いきなりやってくる惨事がありますね。起こったあと、本人も周りもどう未来にむけやり直して行くかしかないです。
yoneyamaさんへ。
確かに、東京―北陸の間は、列車では本数が限られるし、乗り換えもあるし。
それだけに、安全体制をしっかりとったバスに動いてほしいですね。
それにしても、自分も家族も、実は人生、何が起こるかわからないというのが、実際なのでしょう。
yoneyamaさんは娘さんがおられるから、彼の文章も心情がわかるのかも、と思います。
寮の同室だった彼は、NHK「梅ちゃん先生」よろしく、解剖実習のノートを抱えて、部屋(学部では2人部屋)に戻ってくることがしばしばでした。血と油で汚れた大判ノートが、目の前にポンとある。
彼と同じ山の会の寮のメンバーも、赤岩で墜落、両足の踵を複雑骨折して、松葉杖でも移動できにくい体で退院してきたり。
いろいろなことがあったけど、そうやって大人になってきた時代でもありました。
先日は、あの時期の知床遭難の件も、低体温症の面から見直せないか、考えていました。激変が稜線の縦走を開始したあとから、おこってくると、のるかそるかは、ありますね。
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