「開花にはずっと早すぎる今の時期に行ったら、カタクリが育つ様子を見ることができはず」と、今日は、奥多摩の穴場のカタクリの尾根に出かけました。
でも、登りついた尾根は、まだ6割ほどは、先月の大雪の残り雪に埋まっていました。
それでも、芽が伸びあがる様子が観察できるかもしれない、と、雪が融けだした一帯を、足元に気をつけて探してみました。
葉が開きかけで、はっきりとカタクリと識別できるのが、見つかりました。
1つ見つかると、葉が広がりかけたものや、2枚目の葉を出したものも発見。
そのなかに、朴の木の葉を貫通して、芽が育ち、葉を広げ出したものがありました。
「こいつは初めて。カタクリの芽には、こんなパワーがあるんだ!」
と、思って、さらに芽を探すと、目も慣れてきたところで、よくよく注意深く芽を探すと、なんと、ほとんどの芽が落ち葉をしっかり貫通して、伸び上っています。
まだ育ちかけの芽は、どんな姿なんだろうと、さらに探すと、箸の先のような、ツマ楊枝のような、赤味を帯びた細い芽が目に止まりました。
その芽に慣れた目で、あたりを舐めるように探すと、30センチ角の範囲に数本ずつくらいの密度で、この伸びかけの細い芽が、いっぱい目に飛び込んできます。
しかも、やはり、8割余りの芽は、朴の葉、コナラの葉、などなどを貫通して、伸び上がってから、葉を展開中。
伸びかけの芽の先端は、万年筆のペン先のような形にとがっている。
貫通された葉の具合を見ると、最初は細い芽の先で穴を開け、芽が育つとともに穴が広がり、ついにはカタクリの幅広の葉が葉をやぶって行く様子です。
なかには、堆積した落ち葉を2枚、3枚と貫通したり、破れかかった落ち葉を、持ち上げているカタクリも。
雪解けの尾根で、カタクリの、生きているからこその生命力を感じました。
重なる落ち葉は、冬の間、カタクリの株を寒さから守ってくれたのですね。
それにしても、この冬の大雪でぺちゃんこに重なった何重もの落ち葉を突き貫いて、姿を現したキミらは、えらい。
標高800m余り。開花まで、あと10日くらいでしょうか。
こんばんわ。
私もこの葉っぱの貫通、見たことあります。
こんな小さな芽が少しずつ葉を突き抜け
成長していくのだなぁといとおしく思えました
sakusakuさんは、すでに見たことがあったんですね。
私は、初めて見たので、びっくりしました。
とくに、やはり意外に小さく、細い芽ですね。
カタクリは、南関東でも、咲いたあとに降雪があることがあり、姿がきゃしゃそうに見えて、実は、たくましさもありますね。
タニガワさん
延齢草でこれ見ましたよ。ぐいぐい押し広げて行きます。
あった!これです。昔の狩場山です。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=21179&pid=9e8c8d31dd542f22c38b4be50179167d
ほんとだ。エンレイソウならば、同じユリ科ですね。カタクリの場合は、葉の先端が、芽の時期には、丸く小さな(直径1ミリ)球体のようになっていて、そこで落ち葉の1点を下から押し上げるようです。エンレイソウも芽の先端は同じかな?
狩場山は、小田西川を、海から釣り上がったことがあります。春の尾根は美しいでしょうね。
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