燕岳-槍ヶ岳-奥穂高岳(テント縦走)


- GPS
- 94:57
- 距離
- 49.9km
- 登り
- 4,783m
- 下り
- 4,736m
コースタイム
10/15: 燕山荘6:30 - 9:15大天井岳9:30 - 13:10ヒュッテ西岳13:30 - 17:20殺生ヒュッテ
10/16: 殺生ヒュッテ6:30 - 7:30槍ヶ岳 - 10:30南岳 - 12:40長谷川ピーク - 15:00北穂高岳15:20 - 17:40涸沢ヒュッテ
10/17: 涸沢ヒュッテ6:20 - 8:40奥穂高岳 - 10:45涸沢ヒュッテ - 14:40横尾15:00 - 16:15徳沢
10/18: 徳沢9:00 - 10:50河童橋
天候 | 10/14: 曇り 10/15: 快晴 10/16: 快晴 10/17: 晴れ後雨 10/18: 雨後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
http://nan-an.sakura.ne.jp/tozan/tozan/post-12.html 穂高駐車場 -> 中房温泉 (バス:1700円) http://nan-an.sakura.ne.jp/bus/bus/nakafusa-teiki-bus21.html 上高地バスターミナル -> 松本駅 (バス-電車:2400円) http://www.kamikochi.or.jp/access/bus-timetable_3/ 松本駅 -> 穂高駅(320円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
<中房温泉 - 燕山荘> 危険な箇所は特にありません。 <燕山荘 - 殺生ヒュッテ> 2012年は10/14で燕山荘 - 殺生ヒュッテ間の山小屋は営業終了しています。 東鎌尾根は鎖・ハシゴ・痩せた尾根があるため注意が必要です。 <槍ヶ岳 - 北穂高岳> 2012年は10/13で南岳小屋は営業終了しています。 キレット越えは滑落注意です。 <涸沢 - 奥穂高岳> 穂高岳山荘までは特に危険な箇所はありません。 <涸沢 - 横尾 - 上高地> 危険な箇所は特にありません。 徳沢ロッヂで外来湯できます。(16:30-19:30: 500円) http://www.m-kamikouchi.jp/tokuzawalodge/shisetsu.html |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
10月中旬にとれたお休み。本当は裏剱に行きたかったけど、小屋が閉まり、温泉も入れなくなってきているので、今回は同様に前から行きたかった秋の涸沢に行くことに決定。4泊5日と期間がとれるので燕岳〜槍ヶ岳〜涸沢とがっつり秋の縦走を楽しむことにしました。
10/14(日)曇り:1日目
大阪を早朝に出て、車で穂高駅へ。穂高駅の南の無料駐車場に車をとめて、バスで中房温泉に着いたのは12時前。沢山の登山客が既に下山してきているところでした。今日は燕山荘にテント泊なので、登山時間もたいしたことないし、明日が平日のため混むこともないと思って少し遅めの出発です。
北アルプス三大急登りといわれているだけあり、確かに急坂ですが、その分どんどん高度があがっていきます。途中、ベンチも定期的に設けてあり、休憩もしやすいです。合戦小屋を少し過ぎると視界が開けてきて、槍ヶ岳も少し顔を見せます。また、去年の今頃に登った常念岳もよく見える。
16時にテント場について、テント張った後、明日の長い道のりを考えて、今日中に燕岳山頂には行っておこうと思い、16時半に山頂に向けて出発。写真で見てたとおり、白い花崗岩の岩が見ていておもしろい山です。山頂にはもう人はおらず、一通り、写真と景色を楽しんで来た道を戻ります。17時を過ぎると風も冷たく、ちょっと寒い。
燕山荘にもどり、ジョッキビールを飲みながら明日からのルートを確認。何事もなく、予定通り1日目が終わります。
10/15(月)快晴:2日目
今日は燕山荘から殺生ヒュッテのテント場まで行かなければならない長丁場。夜明け前に起きて外を見ると満天の星空。その後も朝焼け、朝日とすばらしい景色を楽しめ、本日の出だしは好調!
右手に槍ヶ岳を常にみながら表銀座を大天井岳に向けて6時半に出発します。景色は常に最高です。大天荘につくと営業は既に終えており、小屋を閉める準備中でした。ただ今日は思ったより喉が渇き、この先水を確保できるところがないので、水を売っていただくことはできました。
そしてここからが長い一人ぼっちの始まり。殺生ヒュッテまでの約8時間、一人の登山者とも出会いませんでした。。。ヒュッテ西岳までは左手に常念岳、右前に槍ヶ岳を見ながらのんびりとした感じです。そして、ヒュッテ西岳からは、一気に下り、細い東鎌尾根をひーこら言いながら登ります。長い道のりの終盤にこの東鎌尾根は少しこたえ、バテました。。。ヒュッテ大槍の少し前で雷鳥がすぐ目の前までやってきて励ましてくれるものの、気力は回復するが、体力は回復せず、へとへとになりながら何とか殺生ヒュッテに到着。
ここで、少しびっくり。殺生ヒュッテが営業している。。。燕山荘で、前日に燕山荘からは槍ヶ岳山荘まで山小屋はすべて営業が終わっていると言われたのですが、殺生ヒュッテは10月末まで営業しているとのこと。幕営予定のため、おかげさまで長い道のりを約2Lの水を余計に担いで歩く羽目になってしまった。小屋のご主人に燕山荘で営業終了していると聞いたとお伝えすると、電話して情報を訂正するように連絡してくださいました(次の日、私と同じ誤報を聞いて、水俣乗越から槍沢ロッヂに下ったと言う方にお会いしました)。
10/16(火)快晴:3日目
前日に引き続き快晴で、朝焼けで槍ヶ岳が赤く染まっていました。今日はキレットを越える予定で、天気と風がないことがそれいけといわんばかりに後押しをしているようでした。出発前にザックが大きくならないように念入りにパッキングして、まずは槍ヶ岳に向けて出発。
ほどなく、槍ヶ岳山荘につき、ザックをデポして山頂へ。山頂からの景色は360度文句なしに最高のものでした。後ろ髪を引かれつつも、今日の目的地は涸沢で、行程も長いため、早めに降ります。そして、大喰岳・中岳・南岳を経て、大キレットへ。
南岳小屋でこれからの大キレット越えに備えて、食事をとり、パッキングをしなおしていざ出発。まずは、一気に下ります。そして、尾根をつたいながら長谷川ピークへ。まだこのあたりまでは余裕がありました。崖になっているところは一歩一歩慎重に。A沢のコルを過ぎて、飛騨泣きはいると、正直いって体力的にしんどくなってきました。。。北穂山荘は思ったよりも上方・・・。昨日に引き続き、ひーこらと登り、なんとか山荘に到着。途中、山荘についたらご褒美に炭酸飲料を買って飲むと決めていたので、CCLemonを飲みながらテラスで一休み。安堵と達成感で気持ちもすっきり。
が、時間もないのでここでゆっくりしてはおれず、ここから涸沢まで降りなければなりません。本当は奥穂高岳まで行きたいところですが、疲れとザックの重さと時間的な余裕がないという不安もあり、今回は北穂高-奥穂高間は避けることにしました。ただ、北穂高からの下りも思ったより長く、涸沢についたのは17時半過ぎの暗くなる直前でした。。。ちょっと反省。
10/17(水)晴れのち雨:4日目
秋の有名な涸沢。これも今回のひとつの楽しみでした。今年のGWに来たときは、雪・霙・雷とさんざんな天気でしたが、今回は天候に恵まれ、朝のモルゲンロートも見ることができました。午後から雨になるということなので、朝焼けをみたら、テントを置いて、奥穂高岳まで往復登山です。
やはり、テントを背負っていないと、足取りは非常にかるく、2時間弱で穂高山荘につきました。ただし、そこは既に、ガスと強風の中・・・。ただ、まだ雨は降ってきていなかったので、とりあえず山頂に向けて出発。最初の鎖と梯子を越えればそれほど危険な場所はなかったが、風が非常に強くて冷たかった。それでも何とか予定通り山頂に到着し、これから前穂高経由で下られるという二人組みの方に写真を撮っていただくこともできました。生憎の天気なので、山頂を楽しむのもほどほどに、すぐ下山。雨が降る雨にテントを撤収したいので、一目散に涸沢まで降ります。
涸沢でテントを撤収し、さて下山。と思った瞬間に雨が降ってきたので、ぎりぎりセーフでした。あとは、横尾経由で徳沢まで、ゆっくり下山しながら紅葉を楽しむだけです。予想どおり、赤や黄色が非常にきれいでした。
徳沢到着後は草地のテント場にテントを張って、受付で教えてもらった徳沢ロッヂの外来湯へ。いやー、4日ぶりのお風呂は生き返ります。きもちいー。今日、頑張って降りてきたので、明日は雨があがってからゆっくり上高地に戻ることができます。
10/17(木)雨のち曇り:5日目
7時半くらいに雨があがり、そこからゆっくりテントを撤収して、上高地まで下ります。今回はいままでに通ったことのない、明神池側の道を通って河童橋にいきましたが、木道になっていて、ハイキングには非常によい感じでした。そして、約2時間でバスターミナルに到着。お疲れ様でした。
上高地からはバスで、新島々へ。そこから電車で松本経由で穂高に車をとりに戻ります。下山が早かったせいか、帰りの運転もいつになく楽でした。
今回前半は天気に恵まれ、時期もよかったことから最高の景色を楽しむことができました。とはいえ、ちょっと歩き過ぎた感もあるので、次はもっとまったりとした山行にしようかな。
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