30個の杏仁を取り出すのに、45分はかかりました。(写真1枚目)
杏仁の香りが台所にたちこめ、とてもいい。
次いで、種子の薄皮をむいて(写真2枚目)、ひたひたの水に一晩、漬けました。
翌朝、杏仁をすり鉢で丁寧にすりつぶし、30粒分の杏仁にたいして、さきの漬け汁80CCを加え、さらになめらかに潰しました。
これを紅茶の茶漉しで、漉して、杏仁のエキスをとりだします。
杏仁エキスには、砂糖を小さじ軽く2杯、牛乳を100CC加えました。
生クリームをさらに加えるレシピもありますが、杏仁のまんまの味わいを楽しむためにカット。
本当はここで寒天を使うのですが、寒天を粉にした「粉寒天」を1グラム、入れて、よく混ぜました。 小鍋に移して、85度くらいで5分ほど加熱。
ガラスの器に流して、冷蔵庫へ。
あいた時間に、茶漉しに残った真っ白な杏仁の滓を味見。なんだか渋みがあります。加熱してまた味見。杏仁の香りが強いのですが、滓じたいには、渋みが残るようです。エキスを濾し取るのには、わけがあったらしい。
夕方、デザートに杏仁豆腐を取り出しました。あんずジャムをかけて。(写真3枚目)
口に頬張る以前に、顔に近づけただけで、甘くひきつける杏仁独特の強い香り。頬張ると、口の中に杏仁の香りが広がります。
これは、個性濃厚な味。
中国4000年の食文化に、思いを馳せました。
こりゃぁ、わたしも食べてみたいです。
もちろん、スプーン一杯だけで良いんです。
写真に写っているよりももうちょっと大きなスプーンがいいです。
杏仁を30粒もつぶしてそれが一人分でしたか。
杏仁豆腐といえばそれはもちろん中国なのでしょうけれど、
わたしはなぜか長野県に思いを馳せてしまいました。
あれれ、私はちょっと間違ってるかも知れません
できあがりの量は、写真の小さなガラスの器に、2個分です。
3個分くらいには、希釈できたかもしれません。でも、味見が目的だったので、素の状態の香りと味が感じ取れました。
市販のものとは、かなり別物です。香りに鮮度があり、芳香というレベル。牛乳で割っても、杏仁のしっかりしたコクがあります。ジャムと食べ比べると、確かにジャムに溶け込んでいる杏子の香りと味がありますが、杏仁にはそれが精製・濃縮されているような気がします。
杏仁豆腐がどこか薬臭くて苦手という方は、まずこっちを試してみると・・・ますます市販品が苦手になるかもしれません。
杏子といえば、私も、更埴市を思い出します。
家の玄関には、更埴市の杏子園の風景を描いた絵を飾っています。花の季節の色彩がやわらかい。
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