このむかごは、長野県千曲市の国道沿い農協の直売所で、他の野菜や果物とともに購入したもの。1パック120円で、これで2合炊きの御飯を2回作りました。
以前に炊いたときは、あまりおいしくいかなかったので、今回はしっかり炊き方を調べて挑戦。
一番のミソは、むかごの表面の薄皮をこすり洗いすることでした。
むかごをさっと洗ったあと、20個くらいずつ、すり鉢に移し、ひたひたの水を入れて、指でそっと押さえて、むかごをすり鉢にザラ目にごく軽くこすりつけるように洗います。
すると、薄皮の表面がこすれて、水が茶色に濁ってきます。
(写真のうち、すり鉢に茶色の水が見えますが、これがむかごの薄皮に付いていた土臭いアクです。)
薄皮は残っていますが、表面の「土臭み」、アクが除けました。
全部のむかごを洗ったら、前処理はOK。
あとは炊飯器で、普通の水加減で御飯を炊く準備をし、
そこへ、
米2合あたり、小さじ1杯弱の塩、
むかご、
干し昆布を角切りにして少々、
を入れて、御飯を炊きました。
二番目のミソは、仕上げ。炊きあがったところで、大さじ1杯ほどの日本酒をふりかけて、さっくりとかきまぜました。
これで、むかご御飯のできあがり。
味わってみました。
なぜか、御飯がまずおいしい。そして、むかごは、土臭みがなくて、お豆の一種のような香ばしい味。芋なのに爽やかです。
臭みがぬけて、本来のうまみが口の中に広がりました。
目から鱗の変身に驚きました。
2度目に炊いた分を、若ヨメさんや子どもたちに味見してもらったら、「おいしい!」「おいもの赤ちゃん!」などと言って好評でした。
食物を得るのに苦労した時代、むかごは、自然からの秋の贈り物として、いまよりもはるかに貴重で、喜ばれた食糧だったのだろうと想像しました。
そして、地下茎の芋だけでなく、むかごからも芽を出して繁殖する山の芋の生命力も感じました。
自然に感謝です。
いつもそのまま炊いていました。
次回は真似させていただきます
ありがとうございました!
でも来シーズンになっちゃうかな〜
gogo1528さん、そうですね、もう霜がおりちゃってますから、農家で摘んだものを貯蔵でもしてなければ、店に並ぶことはないかも。
産地の産直所だったら、まだ運よく出ることがあるかも知れません。
季節には、登山しているときに、自然薯のツルにむかごがついているのを目にすることがあります。
葉の形(ハート型で黄葉して目立つ)と、むかごとは、地下の自然薯探索の時の目印になりますね。
はじめまして、tanigawaさん。
mipomipoと申します。
むかごご飯、私も大好きです。何ともいえない優しい味でホックリするような食感のご飯になりますよね。
私は、むかごをお米と一緒に炊き、その炊きあがったご飯にゆかりを混ぜて少ししその風味を加えていただくのが好きです。
赤出しのお味噌汁を一緒に♪最高のごちそうです。
自分で採取できたら、うれしさ、おいしさが倍増しそうですね。
mipomipoさん、こちらからも、よろしく。
ゆかりって、赤紫蘇のふりかけですね。
炊きあがった仕上げに、日本酒でなくて、紫蘇をつかって、ひと風味アップするわけですね。
それに赤出汁の味噌汁ですか。
ひと手間、またひと手間かけて、なんだか、むかごご飯がぐいーっと、品格を上げてくるように感じます。
今年か来季か、入手できた時点で試さないと。
奥多摩のふもとあたりは、まだ見つかるかな。
今回の話題は、もっとむかごの最盛期に交流すれば、いろいろ楽しめましたね。
自然の恵みを、いろいろな知恵を尽くして大切に味わう、昔ながらの精進を思わされます。
自然とともに、先人にも、感謝です。
tanigawaさん、こんばんは。
昔は実家辺りでも普通に見られたむかごですが、当時は食べることも知らずに単なる遊びにしか使っていませんでした。ツクシは山ほど採って佃煮にしていたのに不思議ですね。勿体ない 。
最近はあまり見かける機会がありません。もっと意識してこの季節に山に行けばよいのかな 。
tanigawaさん こんばんは。
ムカゴ飯はうまいですよね。
ムカゴを洗う際に、すり鉢で・・・というのは驚きでした。
私は、水洗いで水が濁ると、入れ替えて、ある程度濁らなくなるまで水洗いを繰り返してました。
ご飯を炊く際に、塩ではなく、醤油とみりんとあればだし昆布をひとかけら入れていました。
炊き上がって蒸らす際に大さじ半分程度のお酒を入れて蒸らしたりしてました。
以前、高尾山に行ったときに、山頂付近でムカゴを売っていて、若い人が、「これ何?うさぎのう○こがおおきくなったみたい。」(笑)
と言っていて、苦笑した記憶があります。
fireboltさんが育ったのは、自然に囲まれた場所だったんですね。
秋の山は、足元のきのこ、幹や薮をつたう自然薯のつるの、むかご、頭の上のヤマブドウと、探すものが多くて、たいへなことになりますね。
自然薯のむかごは、見た体験があると思いますが、畑の長芋にくらべて、丸く小さめです。
nightsさん、
>ご飯を炊く際に、塩ではなく、醤油とみりんとあればだし昆布をひとかけら入れていました。
あ、そうでした。うちでも昆布を1センチ角くらいに刻んだものを2合炊きで3,4枚入れてました。
(上に書き足しておきます)
やはり、しっかり水洗いが大事なんですね。すり鉢だと、表皮に付いたアク成分が取れるのだと思います。水が茶色に濁り、細かい破片が出ます。
それと、仕上げの酒。
むかごは、八百屋やスーパーでは出てないので、初対面ではなんだろう? と思いますよね。
「なぜか、御飯がまずおいしい。」
の「まずおいしい」を、「まずくておいしい」の新語と深読みしてしまいました。 「ださかっこいい」みたいな。
やはりすり鉢はじゃまだけど大きいほうが使い勝手がいいですね。
むかごは山中で生でかじったばかりです。熊が大好物で、一心不乱に食べ続けていると聞きました。むかごを見ると、クマのことを思い出します。
yoneyamaさん、「まずおいしい」は私の悪文でしたね。
「御飯がまずおいしい」
これは、
「まず御飯がおいしい」
と書けばよかったですね。
自然薯は生ですりおろして食べますから、むかごもよく噛めばなんとか消化できるんですね。
でも、上に書いた方法で仕込んで茹でると、きっとうまいと思います。
熊が食べる話は初めて聞きました。
1株の茎についた分を集めても30個か40個くらいでしょうから、熊も収穫を楽しみながら、おつな味わいにひたっているのかも。
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