その一つ、サンゴハリタケは、育ちかけの幼菌が海のサ
ンゴのように樹枝状に枝分かれし、ついには細かい枝で全
体が包まれるような姿になります。
色は、若いと純白。育つとクリーム色。
写真のサンゴハリタケは、倒木の幹の上部に丸い座布団
を載せたように生長したもの。
一方、このきのこには兄弟分のヤマブシタケがあります。
こちらは、育ちかけは、おもちをつぶしたような姿で、
そこから太い枝を途中まで伸ばし、その先端から真っ白
な長いひげを、きれいに並べてぶら下げてきます。
私が最初に出遭ったのは丹沢でしたが、びっくりしま
した。
この2つのきのこは、どちらも食べられます。
どちらも、出汁をたっぷり吸わせた吸い物、スープが合
います。
サンゴハリタケは、マツタケ臭をさらに強烈にした、ブナ
ハリタケの臭いに通じる芳香があります。一度、湯でこぼし
てから、コンソメスープなどにすると、おいしい。
素朴な仙人料理のようなものです。
ヤマブシタケは、仙人のひげのような姿。さぞかし、個性
的な味かと思うと、これが香りはほとんどせず、穏やかなき
のこ臭。味よりも歯ごたえが身上かな。
最近は、栽培が広がって、八百屋さんでも売られています。
中華スープと干しエビで味付けして、胡麻油をたらし、じ
んわり浸みこんだところでいただきました。口のなかでこの
きのこの柔らかい出汁と、中華味がよく和合します。
ヒゲがぷりぷりして、歯ごたえが楽しめました。
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