北アルプス テン泊縦走 お槍目指して 裏から表へ(扇沢~中房温泉)
- GPS
- 86:19
- 距離
- 101km
- 登り
- 9,696m
- 下り
- 9,547m
コースタイム
- 山行
- 11:13
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 12:17
- 山行
- 6:57
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 8:39
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 10:02
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 10:42
- 山行
- 8:55
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 10:47
- 山行
- 9:12
- 休憩
- 4:21
- 合計
- 13:33
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 3:34
- 合計
- 10:32
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 7:19
天候 | 9,10:曇 11:曇後晴 12:曇,13:晴後曇 14:晴 15:曇後雨,16:雨後曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
8/8 大阪22:40-(高速バス8230円)-6:28扇沢 復路: 8/16 中房温泉14:00-(バス1700円)-14:55安曇野穂高15:49-(高速バス6760円)-22:20大阪 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況(危険箇所): 新越乗越〜烏帽子小屋:アップダウンが激しく、体力勝負の険しい道が続く。登山道脇が切れ落ちた危険箇所多数。バランスを崩さぬ様に慎重に! 西鎌尾根:長いアプローチの末、最後は体力勝負のドMな急坂が延々と続く。覚悟を決めて登るべし。 東鎌尾根:険しい岩場が続く。雨天時はスリップ注意! |
その他周辺情報 | テン場:(利用料:500〜1000円) ・針ノ木小屋 ・船窪小屋 ・烏帽子小屋 ・雲ノ平キャンプ場 ・双六小屋 ・槍ヶ岳山荘 ・大天荘 水:各小屋にて、1L 200円で購入(船窪,雲ノ平,双六,三股は無料) 下山後の温泉:中房温泉 700円(軽食可) |
写真
感想
お盆の長期休暇を活用して、大好きな北アの稜線を繋いで歩いてきました。
昨年は、扇沢から北へ歩いた。今年は、扇沢から南へ向かい槍を目指す。下山は、燕経由で、中房温泉へ。私の北アの山歩きは4年前の中房温泉から燕へ登るところから始まった。それ以降、北アの夏山にハマり、毎年通うことになった。今回、燕まで歩くことができれば、でっかい北アの稜線を1本の赤線で繋げることができる。以下、道中記録です。
◆1日目 扇沢BT〜種池山荘〜新越山荘〜鳴沢〜赤沢〜スバリ〜針ノ木〜針ノ木小屋(テント泊)
大阪バスターミナルで、扇沢行きの夜行バスを待つ。そこでchamchanさんと出会う。台風5号の影響で、山行行程をずらし、私と同じバスで後立山連峰縦走に向かう所とのこと。種池山荘までは一緒に歩くことができる。楽しみが一つ増えました。
翌朝、chamchanさんと扇沢から歩き始める。2人で今後の山行の話で盛り上がりながら歩くと、柏原新道を疲れを感じないまま種池山荘に到着。互いの健闘を祈って、そこで別れた。chamchanさんは北へ、私は南へ。(後立山連峰の険しさは昨年経験済み。天候が崩れると不帰嶮へのチャレンジは難しくなる。勝負の日に、天候が安定することを願った)
初日、私は10時間行動くらいと見積もっていたが、計画が甘かった。コースタイムより早く歩けると見ていたが、新越山荘を越えた時点で、コースタイムからの時間的な貯金は1時間を切っていた。今まで背負ったことのない18kgの荷重が重く、スピードを上げられない。新越山荘からは、更に道が悪くなる。(この日は、12時間を越える長丁場となった)
今日はガスに巻かれて先が見通せない。越えるべき4つのピーク(鳴沢、赤沢、スバリ、針ノ木)は全て霧の中だった。
鳴沢、赤沢をなんとか突破するも、スバリには泣かされた。何度も偽ピークを見誤り、その度に心が折れた。ようやくたどり着いたスバリ山頂で、ザックを下ろして、天を仰いだ。あまりに疲れて、横になった瞬間に眠ってしまった。
目を開いた時、周囲の霧が晴れ、針ノ木が見えていた。見るに見かねて山の神様が助け舟を出したのだと、思った。初めて見た針ノ木の全貌。山頂標識までくっきり見えた。ターゲット、ロックオン。これなら歩けるぞ!
ふくらはぎは、とうに限界を越え、悲鳴を上げている。頑張れ、もう少しの辛抱だ!何度も登山道に大の字になって、体力を回復しつつ高度を上げ、針ノ木を攻略。ようやくゴールが見えた。
日が落ちる直前に、針ノ木小屋に滑り込み、ヘッデンの光でテント設営。出発直前に変更した無謀な計画(元は、針ノ木雪渓から稜線に上がる計画であった)を反省しつつ、初日をなんとか、しのげたことに安堵し、眠りに就いた。
◆2日目 針ノ木小屋〜蓮華〜北葛〜船窪小屋(テント泊)
テントを撤収して歩き始める。隣接テントの方と、たまたま出発が同じであり、2人で歩き始めた。山の経験も豊富な方で、「雪山は手袋に始まり、手袋に終わる」「北岳バットレスをガイド付きアルパインクライミングで登ったこと」「アイガーよりマッターホルンの方が難しい」など、興味深いお話をいろいろ聞かせて頂いた。その方は、蓮華山頂で私がコーヒーを入れて休憩する間に、先行された。(結局、その後、船窪小屋まで追いつくことはできず)
ここからも険しい稜線の縦走路が続く。以前、高天原温泉で出会った若者から、「船窪小屋を飛ばして進み、大変だった」ことを聞いていたので、ここは小屋を1つずつ刻んで進む。蓮華の大下りは、500mを一気に急降下する難所だった。
アップダウンが激しく、体力が要るコースだった。途中、猿の群れに出会う。北アで猿を見たのは初めての経験。猿は縄張りを主張するがごとく、奇声を発していた。
なんとか船窪小屋にたどり着いた。囲炉裏の素敵な小屋でした。小屋前で隣接テントの方と再会。この方は、「テン場は、めちゃめちゃ小屋から遠いから今日は、小屋泊りに変更する。もし、テントに泊まるなら、用事を全て済ませてからテン場に行った方が良い」とのことでした。
忠告に従い、小屋前でビールを飲んでから、ほろ酔い気分でテン場に向かう。確かにテン場は遠かった(小屋から徒歩20分)。テント設営後、「北アルプス一、危険な水場」と小屋の方に教えていただいた水場に向かう。はしごを下り、ザレ場の下に水場はあった。アスレチック感覚を楽しめた。明日の長丁場に備えて、早めに就寝。
◆3日目 船窪小屋〜船窪〜不動〜南沢〜烏帽子〜烏帽子小屋(テント泊)
2時半起床で、4時にテン場を出発。ヘッデンの光で歩き始める。両側が切れ落ちていたり、長いロープをよじ登る箇所があったりと、気の抜けない手強い難所が続く。
不動岳をなんとか登りきり、この日の核心部を越えた。南沢岳から先、烏帽子までは気持ち良い縦走路が続いていた。池塘の周りにあるお花畑を楽しんだ。烏帽子は、見る角度によって表情を変える面白い山でした。トンガリ烏帽子は、なかなか格好良い。たまたま一緒になった、3人で烏帽子のピークハントに向かう。スリル満点の山頂で写真を撮る。本当の山頂は、抜群の高度感で、脚がすくんだ。このピークハントは、なかなか楽しかった。
烏帽子小屋に到着し、受付後、テン場に向かう。ひょうたん池のほとりに、スペースを見つけて、テントを設営。隣接テントの方は、神戸の山岳会の方で、少しお話させて頂いた。今回は、七倉まで車で入り、ブナ立て尾根を登り、裏銀座を縦走し、新穂高に抜ける計画。車は回送サービスを利用すると伺いました。参加人数が多いとこんな行程も実現できるんですね。
夜、強い雨がテントを叩いた。池が増水してテントに浸水しないか?が気になったが、幸いにも、夜中に雨は止んでくれた。
◆4日目 烏帽子小屋〜三ツ岳〜真砂〜水晶小屋〜水晶(ピストン)〜水晶小屋〜祖父〜雲ノ平山荘(テント泊)
2時半起床で、4時過ぎに歩き始める。いよいよ、裏銀座に入る。いつかは歩いてみたかった稜線だ。期待に胸が高まる。
前後にヘッドライトの光が見える。ここは人気の裏銀座縦走路、夜から歩き始める人も多い。先行者は既に三ツ岳に取り付いている。あそこを登っていくのか?先行者の光は道標代わりとなり、心強い。
夜中に起きた時は、空に星が覗いていたが、少しガスが出てきた。岩場は○印のルートを慎重に追った。
三ツ岳を越えて先に進む。夜が明け始めた頃、野口五郎小屋に到着。ここは、北アきっての風の通り道。小屋前は風に吹かれて寒い。小屋の炊事場をお借りして、パンとコーヒーを頂いた。
小屋前で遭対協の方とお話させて頂く。「昔は、ここにもテン場があったが、強風で飛ばされることが多く、閉鎖してしまった。今日の風は毎秒8mくらいか?」とのこと。常念山脈から昇る朝陽の温もりを背中に感じながら、再び歩き始めた。
でっかい野口五郎岳の稜線を進む。晴れていれば気持ち良い縦走路だが、今日は生憎のお天気で、ガスが濃い。長い縦走をしていれば、晴れることもあれば、雨のこともある。天気だけは仕方がない。野口五郎岳の山頂を踏み、先に進む。
真砂岳にも立ち寄る。山頂は見えているが、登り口がはっきりせず、湯股方面に下りる分岐点にザックをデポして、山頂目指して、斜面に取り付く。適当に登っていくと、薄い踏み跡に出合い、しばらく進むと山頂に到着。マイナーピークだが、山頂標識は設置されていた。山頂からは、南真砂岳方面へ下りる道も付いていた。(いつか湯股温泉に行く時は、この道を使おうと思った)
そこから鞍部に向かって、下っていく途中で、チャリダーと出会う。少しお話させて頂いた。なんでもチャリと一緒に山頂で写真を撮るのが好きだとのこと。昨日は笠ヶ岳に登頂し、今日は野口五郎岳の山頂を目指すという。チャリにはペダルがついていない。押すのに邪魔になるから取り外していると聞いた。北アの山は岩場が多く、ダウンヒルで軽快に下ることもままならない。それでも、軽々とチャリを担いで着実に登っていく。チャリに対する溢れんばかりの愛情を感じた。山へのモチベーションは人それぞれ。いろんな楽しみ方があるのだなぁと感心した。自転車を肩にかけて登っていく様は、正義のヒーローみたいでカッコよかった。
東沢乗越で、一休み。ここで出会ったベテランのおっちゃんと、水晶小屋で再び出会い、そこから水晶岳ピークハントをご一緒させて頂いた。おっちゃんは、今日は黒部五郎まで行く、とのこと。距離は長いけど、おっちゃん頑張るな〜。黒部五郎にアタックする明日晴れると良いなと思った。水晶岳はあいにくのガスガス。山頂で20分ほど粘ったが、ついにガスは晴れず。大好きな水晶岳だが、残念な結果となった。おっちゃんとは山頂でお別れした。少し雨に降られ、水晶小屋に逃げ込む。既に喫茶がオープンしており、名物「ぽかぽか力汁」を注文。お味噌の出汁にお餅が入っており美味かった。しばらく小屋でゆっくりしていると、雨が止んだ。ラッキー。再びザックを背負い、雲ノ平目指して歩き始めた
奥黒部の魅力的な山に囲まれた雲ノ平は素晴らしい。北アの秘境に再訪できたことを嬉しく思った。祖父岳を越えて、テン場を目指す。眼下に、でかいテン場が見えた。これなら、なんとか張れそうだ。テン場に到着し、テントを設営。今宵の宿を確保し、一安心だ。
小屋に向かい、ビールを買い出す。長い距離を歩いて靴ずれし、右足小指の皮が破れて少し痛む。北アの岩場で愛用するトランゴエボだが、まだ完全に私の足にフィッティングできていない様だ。小屋のご主人に、「靴ずれに対処するために、テーピングを分けて欲しい」とお願いすると、バンドエイドとテーピングを持ってきてくれた。小屋前で、靴下を脱いで、テーピングで処置。これでしばらくは大丈夫だろう。(これで、合戦尾根の下りまで、なんとかもたせた)
小屋前でビールを頂き、ほろ酔い気分でテン場に戻った。隣接テントの方と、夕食を共にして、山話に花を咲かせた後、テントに戻って就寝した。
◆5日目 雲ノ平山荘〜祖父〜水晶小屋〜水晶(ピストン)〜水晶小屋〜鷲羽〜三股山荘〜三股蓮華〜双六〜双六小屋(テント泊)
翌朝、目が覚めてテントから顔を出す。祖父岳がくっきりと見えた。今日は良い天気だ。嬉しくなった。しばらくすると黒部五郎が少し赤く染まった。素晴らしい!
黒部源流から双六に向かう予定を変更し、水晶岳に再び立ち寄ることにした。大好きな水晶岳は目の前だ。晴れれば何度でもチャレンジするぞ。ワリモ分岐でザックをデポして、空荷で水晶岳に向かう。水晶山頂からは、でっかい薬師が綺麗に見えて、満足した。山頂では、ウェディングドレス姿の花嫁もいた。どうぞ、お幸せに。山頂に居合わせた皆で祝福のエールを送った。
水晶小屋に立ち寄り、再び力汁を頂く。お餅パワーで先に進んだ。鷲羽経由で三股山荘に下りる。ここの下りは結構堪える。山荘前で、湯を沸かし、コーヒーを入れて一息付いた。
三股蓮華の稜線コース経由で、双六に向かう。途中、砂浴びをしている可愛い雷鳥さんにも間近で出会えた。
双六山頂で一休み。晴れるのを願って、お昼寝して時間を潰すも、ガスは晴れず。残念!双六小屋に下りて、テントを設営し、休んだ。明日はいよいよお槍を目指す。
◆6日目 双六小屋〜樅沢〜槍ヶ岳山荘〜槍(ピストン)〜槍ヶ岳山荘〜南岳小屋(ピストン)〜槍ヶ岳山荘(テント泊)
1時半起床で、3時に出発。ヘッデンの光で歩き始めた。後方からもライトが見える。さすが人気の槍ヶ岳だ。樅沢岳までは順調に進んだ。しかし、樅沢岳で道に迷う。1本脇道に入り込んでしまった。GPSを確認するも道が見つからない。登山道は直ぐ脇にあるのだが、ライトの光だと確認できない。迷ったときは、セオリー通り、もと来た道を引き返すべし。だが、戻る道も見失う。え〜、なんで!この時ばかりは、少々あせった。落ち着け。ハイマツの高台に出て、顔を覗かせると、後方から登ってくるライトが見えた。助かった!ハイマツの藪を少しこいで登山道に復帰した。そこは先程の樅沢岳の山頂だった。
道に迷ったが、おっちゃんのライトで無事、復帰できたことに礼を言う。安心したのもつかの間、今度はカメラを落としたことに気がつく。ヤブコギの途中で落としたらしい。え〜、マジですか!
ザックをデポして、急いでヤブコギに戻る。随分と彷徨ったので、今ならだいたい地形が頭の中にある。端から慎重に足元を探した。あった!カメラは急斜面に引っかかっていた。転がり落ちていたら完全にアウトだ。GPSでの位置確認のために、スマホを取り出した際に、落としたようだ。神様ありがとう。奇跡的にカメラを取り戻し、ザックの場所に戻った。
先のおっちゃんはまだ、そこで待っていてくれた。もう独りで迷うのはコリゴリだ。おっちゃんにお願いし、しばらく一緒に進んでもらうことにした。たまたま居合わせた女性を含む3人で即席パーティを組んで進んだ。おっちゃんは大ベテランさんだった。若い頃山岳会に所属しており、百名山を登っているとのこと。「今いくつ目ですか?」と聞けば、もう全部登ったとのこと。雪山で登って、本当にピークを踏んだか定かではない山にもう一度登っているそうだ。北海道の山がお気に入りだと伺った。私もいつか、大雪山やトムラウシ、ニペソツ等の魅力的な山の稜線を、想う存分に歩いてみたい。
小ピークで休憩中に、常念山脈から日が昇った。美しい夜明けだった。おっちゃんは、今日は飛騨乗越経由で新穂高に下りるので、ゆっくり進むと伺った。ここまで一緒に歩いてもらったことに感謝し、そこでおっちゃんとは別れて、先行させて頂いた。
槍はでかい。長いアプローチを詰めて、西鎌尾根の急登に取り付くも、山頂は全然近づかない。体力の要る登りだった。何度も休憩を取り、スティックはちみつで気分転換をして、少しづつ高度を上げた。ようやく急登を突破し、肩の小屋に辿り着いた。槍ヶ岳山荘でテン場の受付を済ませた。槍のテン場は30張りしかない。Dの立派な木札をもらって、テン場に向かう。なんとテントから、いつでもお槍が見える特等席だった。早くから登ったご褒美を頂いた。お隣のCの場所を確保した、おっちゃんは、今朝は殺生ヒュッテから上がってきたと伺った。でかいザックを担いでいる。今年で70才になるというのに、なんと北アで10泊の縦走中!なんて、元気なおっちゃんなんだ!おっちゃんからパワーをもらった。
おっちゃんは、山と高原地図の「日本アルプス」(表:北ア、裏:南ア)に今まで歩いた軌跡を赤ペンでなぞっており、北アの稜線は、ほぼ歩いておられた。北アの赤線繋ぎはとても楽しい。私もおっちゃんの様に、北アの稜線を真っ赤にしたいと思った。
テント設営後、少し休む。西鎌尾根攻略で体力を使い果たした。少し眠るとすっきりした。覚醒めた所で、小屋に行くと、小屋前でおっちゃんと出会った。おっちゃんはもう、10回も来ているので槍はここで待っているとのこと。聞けば、昨日は2時間待ちの大行列だったらしいが、今なら空いてるよ!とのことで、早速あこがれの槍に登ることにした。はしご等は、時間待ちがあったが、どこも見晴らし抜群で、楽しい時間を過ごした。山頂までの最後のはしごを待っていると、上から下りてくる女性がいた。高所恐怖症らしく、眼をツブって、足を恐る恐る出して、はしごにしがみついて下りてくる。これはやばい!見ているこちらが緊張する。
最後の一歩が岩に着いた時、「到着!」と声を掛けた。おばちゃんは、「まだまだ、これからよ!」と笑った。少し気持ちに余裕が出たのを見て、安心した。「はしごは横のバーを掴むんだよ。しがみついちゃだめだよ。腕を延ばして、身体を起こさないと」と少しアドバイスしておいた。私も極度の高所恐怖症だったので、おばちゃんの気持ちはよく分かる。小さい頃は、観覧車すら怖くて乗れなかった。しかし、今では槍の穂先くらいは平気で行けるようになった。山では高所恐怖症など言ってられないのだ。必要に迫られれば、高所恐怖症も克服できるものなんですね。
穂先に登り、記念撮影。意外と広さは、あった。小槍を見下ろすと、クライマーが取り付いているのが見えた。すっげー。あっちはまだ無理だな、と思った。北鎌尾根からの登り口も確認。こんなところ登ってくるなんて凄い!と思った。ひとしきり眺めを堪能して、はしごを下りた。はしご待ちの長い列があったが、小屋から往復1時間ほどで、戻ることが出来た。
おっちゃんに声をかけて、今日は南岳までピストンする予定だと伝えると、少し驚いていた。(空荷なので、時間的には問題ないだろう)
さっそく、南岳に向けて出発。標高3000mを越える天空の縦走路は、良く踏まれて整備されており、気持ちよく歩くことができた。南岳に到着。小屋は直ぐ下にあった。さらにすすんで、お目当ての大キレットを見に行く。そこでコーヒーとパンを頂いて時間を過ごした。今日はガスが濃いが時折、大キレットや北穂の稜線が顔を覗かせる。迫力ある稜線の片鱗を垣間見た。休憩後、大キレットを歩いて来られた方、3組の方に声をかけ、お話させて頂く。
「最後の急登が、思いの他、時間が掛かって疲れた」「西穂から歩いてきたが、それに比べれば難しくはなかった」「ガスガスだったが、無事歩けたことに満足している」等々。皆さん、お疲れ様でした。いつか私も挑戦できれば、と思った。
槍ヶ岳山荘まで引き返し、テン場にもどり、テントの中で寝っ転がりながら、暗くなるまで、お槍の眺望を堪能した。大満足の一日でした。
◆7日目 槍ヶ岳山荘〜ヒュッテ大槍〜ヒュッテ西岳〜西〜赤岩〜大天井ヒュッテ〜大天荘(テント泊)
翌朝、テントを撤収後、おっちゃんにお世話になったことのお礼を言って、歩き始める。あいにくガスガス。晴れていれば、もう一度槍に登りたかったが、こればっかりは仕方がない。またいつか来るよ。
濡れた岩肌は滑り易く危険だ。東鎌尾根の急峻なイワイワを慎重に下りた。高度を下げて、樹林帯に入ると泥がでてくる。ドロドロはグリップが効かないので、これも厄介だ。慎重に歩を進める。長い区間を歩き、ヒュッテ西岳にたどり着き、一休み。ここで、熊本から来られた北ア初体験の方とお話させて頂いた。屋久島は近いので、フェリーにバイクを積んで、良く行くそうだ。そんな楽しみ方もあるんですね。ここから赤沢山のピークハントに向かう。テン場の先を進むと赤沢山が対岸に見えた。簡単に行けそうだ、と思っていたが、そんなに甘くはない。え〜、道がない!地形図を確認すると、ルートは斜面を降りていくしか無いのだが、そこは深い藪。このピークを狙うには、ヤブコギ必至だ!
小屋に戻り、ご主人に赤沢山への道を確認すると「無いよ。あそこは、ガイドを伴って行く人も多いんだよ。百高山の最後の山として来る人も多い。」とのこと。え〜、そうだったの。赤沢山は、百名山の光岳の様な山でした。
赤沢山は見送ることにして、次なるターゲット西岳に向かう。ここは小屋からすぐの分岐を登れば、西岳に辿り着いた。西岳山頂で一緒になった方は、すごい人だった。昨日中房温泉から登り、殺生ヒュッテにテン泊し、槍に登り、今日は燕まで戻るそうだ。めっちゃ足が長い。聞けば、トレランをやっているらしく、8年前に、山を走る楽しみを知り、マラソンから転向したそうだ。普段から週末に日に20km程度は走っているとのことで、めちゃ体力ある人だった。来月もホダカの120kmの大会にエントリーしているそうです。制限時間はなんと33時間。凄すぎる!私の知らない世界を教えてくれました。超人さんは、足早に掛けていきました。
さらに進んで、つぎなる目標は赤岩岳。ここもピークハントを狙います。GPSで慎重に場所を見定め、ザックをデポして、急斜面に取り付く。登った所で、急斜面に行き詰まる。このトラバースは危険すぎる。引き返して、ハイマツの中にルートを見つけ、そこを這い上がる。ピークに辿り着くも、三角点はゲットできず、残念!(後で、大天井ヒュッテのご主人に確認したところ、この先のもう一つのピークに倒れた三角点がある、とのことでした)。本日のお楽しみはここまでとして、急坂を慎重に下りて、ザックを回収して、先に進んだ。
霧雨の中、長い距離を歩いて、大天井ヒュッテに到着。霧雨の中、歩き続けて疲れたので、小屋に入って、大休止。超人さんお勧めのカレーライスを頼みたかったが、ご飯がないとのこと。温かいラーメンを頂きました。ベンチで寝っ転がっていると、身体が寒くて震えが止まらなくなった。雨の中、カッパのズボンを履かずに進んだのがまずかったようだ。おちおち、寝ている場合ではない。
小屋に乾燥室があれば、ズボンを乾かせば良いが、ここには無いようだった。(いつものように、濡れた衣類は、夜にシュラフの中で体温で乾かす)。まずは、カッパの上下を羽織って、体温低下を防ぐ。更に、予備のアルファー米雑炊をコンロで温めて、身体に入れて、体温を維持する。そうする内に、震えは止まった。一先ず安心だ。
そうこうしている内に、3人組のパーティが追いついた。槍ヶ岳山荘から抜きつ抜かれつで、ここまで並走されていた方だった。福井から来られており、ホームグラウンドは白山とのこと。私はまだ白山に行ったことがない。お花畑で有名な白山も、いつか縦走してみたい。なんと、リーダの男性は、365日以上、白山に登っているとのことで、白山ならヤブコギでもなんでもやって、ルートを知り尽くしているとのこと。(私もホームの六甲山はよく行くが、それでも50回くらいだなぁ、と思った)。おばちゃん2人に、自家製行動食のおすそ分けまで頂いた。どうもありがとうございました。ベテランさん3人組は、雨がまだ降り続く中、大天荘に向けて、出発された。明日は蝶ケ岳まで行かれるとのことでした。
私は雨が止んでから、大天荘に移動。大天荘で再び降り始めた雨の中、テントを設営。夕食後、就寝。いよいよ明日は最終日。なるべく早立ちして、燕山荘を目指そうと思った。
◆8日目 大天荘〜燕山荘〜燕(ピストン)〜燕山荘〜中房温泉
翌朝、降り続く雨の中、テントを撤収し、カッパにテムレスを着けて出発。晴れていれば、大天井岳をピストンしようと考えていたが、それも叶わなかった。仕方がない。
開放的な表銀座縦走路だが、今日はガスガスで視界がない。槍の姿はついに見ることはなかった。足元は所々泥濘んでおり、慎重に歩を進めた。
喜作レリーフ、大下りの頭を通過し、やっと燕山荘が見えた時にはホッとした。中に入ると、喫茶はもう開いている、とのこと。カッパを脱いで、ゆっくり休憩させて頂くことにした。ここのケーキセットは、めちゃめちゃ美味しかった。なんだかオシャレで時間がゆったりと流れており、ひとときの休息を楽しんだ。
ここの書斎は面白い。オーナー赤沼さんが自ら歩いた、スイスのグリンデルワルト、ヒマラヤのゴーキョピーク、ネパールのナムチェバザール等、美しいスライドを興味深く拝見させて頂いた。夢のある海外トレッキングも、いつか体験してみたいです。
最後に、燕岳にも立ち寄る。いろんな北アの稜線を歩いたが、燕岳は登山道脇にはコマクサが咲き誇り、本当に良く整備された良い山だと、改めて思いました。
さあ、いよいよ稜線を下りる。合戦尾根を下れば、中房温泉だ!
合戦小屋に立ち寄り、大休止。ここは人気の燕岳、多くの登山者で賑わっていた。晴れ間が見えたのでカッパを脱ぎ、スティックはちみつを食べ、クエン酸チャージを飲んで気分転換した。ようやく第2ベンチまで下りて、休憩。後1時間。ゴールは近い。ついに、中房温泉の屋根が見えた。私にとって、栄光のゴール。遂にやったぞ!
下山後のお風呂は最高!身体と頭を洗い、露天風呂に入ってゆったりし、無精髭も綺麗に剃ってサッパリした。その後、安曇野穂高行きバスに乗り、大阪行きの高速バスに乗り継いだ。
安積野穂高で高速バスを待つ間、地元の山屋さんに話かけられる。「山はどうでしたか?天気は大丈夫でしたか?今年は天気がパッとせず、全然行けてないんですよ」と仰っていました。
はるばる遠征して行く、年に一度の長期縦走なら、気合が入りまくりで、たとえ天気が崩れたとしても、なんとか対処の方法を探す。でも、いつでも行けるとなると、天気の良いときを狙って行けば良い。北アルプスの麓に暮らす人は、気持ちに余裕があって良いなぁと、羨ましく思った。
今回の縦走で、私にとって、北アの出発点となった燕岳まで赤線を繋げることができ、でっかい北アが1つに繋がった。私の山行き経験で、最長となる8日間の長期縦走の旅を、大きなトラブルもなく終えることができたことに感謝。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水1.5L、燃料80ml(夜30ml+朝30ml+昼20ml)
荷重18kg、アルファ米 15/16食、行動食 500ml×0.6本)
コメント
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こんにちは^^ 素晴らしい山歩きですね、自転車の彼とは野口五郎手前で会って色々話し込んだ私です… 大キレットも背負って通過したとか
私は休日が少なく暫くテント背負ってなく小屋泊り専門になっています、kickeyさんの様に歩く事が出来ませんのでいい記録見せて頂きました
お疲れ様でした
etigonocatさん、初めまして。
野口五郎小屋から赤牛にピストンされたのですね。足が長いです。
水晶岳は、北アのド真ん中にあり、私の大好きなお山です。水晶岳からの360度眺望が、また素晴らしい。空気に透明感があり、夜明け前ならではの光景ですね。
正義のヒーローよろしく現れたチャリダーには、度肝を抜かれました。お山には、個性豊かな方が多く集い、本当に面白いと思います。お疲れ様でした。
ロング縦走おめでとうございます!
凄いですね〜 *\(^o^)/*
8日間で18キロに荷物まとめられるの、食料どれ位なんだろう?
途中で、足痛くなったりしません?
濡れたテントって乾く間ないですよね? 拭き拭きしたら大丈夫?
痩せますか? いっぱいお聞きしたい事が…
kickeyさんのベテラン縦走をお手本に、レコ上で妄想縦走して…
楽しませて頂いてます♪ いつの日か…夢見て…*/
nara7さん、Yuki1020さん、こんばんは。
今回の槍ヶ岳遠征は、槍平小屋からピストンだったんですね。槍の穂先は、1日違い。もしかして、槍ヶ岳山荘にいるかも、とレンジャー姿のnara7さんを探したのですが、一足遅かったようです。
私は馬力が無い方なので、重い荷物は担げない。60Lのザック(買った当初は大きいと思っていたが、テン泊長期縦走にはコンパクトだった)に詰めるだけ詰めて、入らないものは諦めます。8日間で18kgは、おそらくコンパクトにまとめている方だと思います。
食料は、朝晩はアルファ米雑炊、昼はパンと、ごく質素なものです。いつも豪勢な皆様の食事からすると、ずいぶん物足りないと感じると思います。とりあえず、全て無補給で歩き通せる最低限の食べ物は背負って行きますが、流石に飽きて、山小屋のランチ(カレーやラーメン等)のお世話になることも多く、結局、全ては食べ切れず、下山することになりますね。
食料の軽量化は、下記、Web Siteを参考にして、ほぼ、そのまま運用しています。ご参考までに。
http://toolgear-superior.info/ultralight_foods.html
長期北ア縦走 100km超走破 おめでとうございます(^^)/ しかし8泊で18kgでまとめるのはすごいですね 。私など2泊とかで軽く20数キロ越え💦。 多くの達人方の出合も素晴らしかったですね。 本当にお疲れさまでした
jyunntarouさん、こんばんは。
100kmって長いですね。でも、あこがれの北アの稜線なら、いくらでも歩ける気がするのは不思議です。裏銀座に入る前の、新越山荘から烏帽子小屋までは、行き交う人も少ないひっそりとした山域。でも、ここを歩く方は、マニアックな人ばかりで面白い。対岸に見える餓鬼岳や唐沢岳に行ってきた人、針ノ木峠から黒部湖へ下りて、読売新道に向かう人など、気合の入った登山者ばかり。35kgのでっかい荷物を、いとも簡単に背負って歩く大学山岳部所属の若者達を見ると、若いって良いなぁ、って感動しますね。いろんな人にインスパイアされた旅となりました。
100キロの縦走ってすごいですね。そんなに歩けませんが羨ましいです。ザックが18キロに収まるのもすごいです。私が準備したら25キロ程度になりそう。
今後の参考にさせていただきます。
ロングトレイルお疲れさまでした。ご無事で何よりです。
kickeyさん、100km越えの山旅お疲れ様でした。
レコが上がっているのは知っていましたが「こんなの中途半端に覗かれへんわ・・・」と思い、ゆっくり見れる時間が来るまでそっとしておきました。
にしても8日で100kmですか・・・重要なのは回復力と食事でしょうね!いやいやこんな登山、半分で良いのでやってみたいです。景色が最高ですね!アルプスの風景は見たことないので私からみたら別世界です!イワイワ尾根とか歩いてみたいです。
akirasさん、こんばんは。
食事と回復力は重要ですね。長い距離を歩き続けるのに、怖いのはシャリバテ。疲れてくると食欲が落ちてくるが、無理やりでも身体に食べ物を入れるように心掛けています。「人がグリコーゲンとして蓄えることができるのは、せいぜい1.5時間分」とか周囲が話しているのを聞けば、常に食べ続けることが大事と思います。
回復力は、アミノバイタルに頼っています。寝る前に飲むと次の日の筋肉痛を、ほとんど感じること無く、歩くことができます。アミノバイタルは長期縦走者の味方ですね。
kickeyさん
こんにちは、埼玉北部のタカと申します。
レコのチェックして頂きありがとうございます。
いや〜凄いですね〜
俺っちの、2.5倍のルートをテン泊ですか〜
少しずつレベルを上げて、いつかロングなルートもチャレンジしてみたいです〜
8/14の朝は槍山荘前にて一時前までうろうろしてました〜
まだ初心者ですが、宜しくお願い致します。
takakubokuboさん、はじめまして。
表銀座から、お槍に行かれたんですね。どこから見ても一目でお槍と分かるトンガリ具合が魅力的なお山です。西鎌尾根より、東鎌尾根から見る槍の方が、トンガリ度が高くて、かっこよいと思います。北アの稜線歩きは本当に楽しいですね。
また北アのどこかのお山でお会い出来る日を楽しみにしています。
なんちゅ〜ロングコース。レポ読むだけでも疲れますわ(@_@;)
体力も然り精神力も凄いですね。
私の場合、4〜5日がいっぱいいっぱい。
凄すぎて呆れてしまうほどですが、羨まし過ぎます(>_<)
T-sanpoさん、毎度!
今回、未踏の稜線を繋ぎました。初のお槍でしたが、行ける所は全部歩いてみようと、西鎌尾根、東鎌尾根、そして、南岳への主稜線も歩いて大満足!(北鎌尾根は今後も歩くことはないでしょう)。たくさんある百高山ピークも、寄れる所は全部、踏んできました。百高山のピークって、手強いところもあることを知りました。赤沢山なんて、どうやって行くんかなって感じですね。良い攻略方法があれば、教えて下さいね~。
写真も厳選したつもりが、300枚超え! 長文レコにお付き合い頂きありがとうございました。
赤沢山の過去の記録です。
西岳のテン場から南へ、ハイマツを縫ってリッジを進むだけでした。
ルーファイ取り違わなければ、難なく到達できると思います。
赤沢山からのロケーションは、抜群だったと記憶していますので、是非とも行ってみてください(^O^)/
http://tintinsanpo.blog28.fc2.com/blog-entry-220.html
貴重な赤沢山攻略レポを、ありがとうございます。ルーファイできなければ、ここは危険なコース。下調べは大事ですね。晴れた日には、赤沢山は槍穂の展望台で素晴らしい!
T-sanpoさんは、大キレットを歩かれてたんですね。憧れの大キレット、いつか私もチャレンジしてみたいと思います。
こんばんは。
レコを読むのに時間がかかってしまって遅コメですみません
台風が過ぎたとはいえ天候不順の中よく決断されましたね
変なチャリの人やウェディングのカップルやカメラ紛失他エピソード満載のレコでおもしろかったです
長期縦走って不思議で一旦バテてからなぜかその後数時間歩けますよね。
kiceyさんだったら、100km超えてからも、いつまでも歩いていそうな感じがしました
nanfutsuさん、こんばんは。
足の遅い台風5号にヤキモキしましたが、なんとか出発予定日には、通り過ぎてくれました。今年の夏は、太平洋高気圧の張り出しが弱く、妙な天気が続きます。野口五郎小屋でお話させて頂いた遭対協の若い方も「今年は、雲の高さが読めない」って仰っていました。入道雲がモクモクと立ち上がる夏らしい雲が無いことを言っていたのではないか、と思います。
快晴のお天気は無かったですが、雨にも少し降られただけで済みました。入道雲が発達しないため、本来、北アで要注意の「午後からの雷」の心配が無く、夕方まで行動できたのは、縦走には好都合でした。
大好きな北アの稜線なら、いくらでも歩きます。休みをいっぱい貰えれば、雲ノ平にテントを張って、なんぼでも遊べると思います。サイボーグのあだ名を持つ山女子(でっかいザックを背負って、いくらでも歩き続けられる女性)の話を聞いたことが有りますが、体力の限界より、お風呂に入りたくて下山してしまうそうですね。
私も今回の縦走の最後の方は、お風呂が恋しくなりました。それだけに縦走後の中房温泉は最高!汗を流してサッパリし、露天風呂を浴びれば、それだけで幸せになれました。
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