北アルプス縦走：乗鞍高原〜乗鞍岳〜焼岳〜奥穂高〜大キレット〜槍ヶ岳〜双六岳〜三俣蓮華岳〜黒部五郎岳〜薬師岳〜五色ヶ原〜立山〜剱沢雪渓〜欅平〜白馬岳〜栂海新道〜親不知
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kuririso
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10日：1日目（乗鞍高原観光センター〜焼岳中腹広場）
午前6時25分―午後5時30分（11時間5分、CT：15時間35分）
【行程】
乗鞍高原観光センター―三本滝分岐点―位ヶ原山荘―肩の小屋―山頂剣ヶ峰往復―肩の小屋−平湯・十石山登山口―乗鞍権現社小祠―安房平―焼岳登山道入口―中の湯温泉旅館―焼岳登山道入口―焼岳中腹広場にてビバーク
11日：2日目（焼岳中腹広場〜北穂高岳テント場）
午前4時30分―午後6時（13時間30分、CT：16時間10分）
【行程】
焼岳中腹広場―焼岳北峰―焼岳小屋―田代橋―上高地観光センター―岳沢小屋―前穂高岳―奥穂高岳―穂高岳山荘―北穂高岳―北穂高岳テント場
12日：3日目（北穂高岳テント場〜黒部五郎小舎テント場）
午前5時―午後4時30分（11時間30分、CT：14時間15分）
【行程】
北穂高岳テント場―大キレット―南岳小屋―南岳・中岳・大喰岳―槍ヶ岳山荘―西鎌尾根・樅沢岳―双六小屋―双六岳・三俣蓮華岳―黒部五郎小舎テント場
13日：4日目（黒部五郎小舎テント場〜五色ヶ原山荘）
午前4時―午後5時10分（13時間10分、CT：18時間35分）0.65
【行程】
黒部五郎小舎テント場―黒部五郎岳山頂―中俣乗越―太郎平小屋―薬師岳・北薬師岳―スゴ乗越小屋―スゴノ頭・越中沢岳・鳶山―五色ヶ原山荘
14日：5日目（五色ヶ原山荘〜仙人温泉小屋）
午前5時―午後4時30分（11時間30分、CT：15時間15分）
【行程】
五色ヶ原山荘―獅子岳・龍王岳―一の越山荘―雄山―大汝山・富士ノ折立―別山―剱沢キャンプ場
―剱沢雪渓―真砂沢ロッジ―仙人池ヒュッテ―仙人温泉小屋
15日：6日目（仙人温泉小屋〜不帰岳避難小屋）
午前5時―午後4時30分（11時間30分、CT：15時間25分）
【行程】
仙人温泉小屋―雲切新道―阿曽原温泉小屋―水平歩道―欅平―祖母谷温泉テント場―不帰岳避難小屋
16日：7日目（不帰岳避難小屋〜朝日小屋テント場）
午前4時30分―午後1時15分（8時間45分、CT：11時間35分）
【行程】
不帰岳避難小屋―清水岳―白馬山荘―白馬岳山頂―雪倉岳―朝日小屋テント場
17日：8日目（朝日小屋キャンプ場〜親不知）
午前3時30分―午後1時30分（10時間、CT：18時間20分）
【行程】
朝日小屋キャンプ場―朝日岳―吹上のコル―黒岩山―サワガニ山―栂海山荘―菊石山―白鳥小屋―坂田峠―二本松峠―栂海新道登山口
| 天候 | 全日程晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
アルピコバス：新島々駅バスターミナル(5時18分発)〜乗鞍高原観光センター前（6時05分着） |
| 予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
| ファイル |
kuririso
（更新時刻：2013/09/09 01:24） |
写真
拍手
装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25,000地形図
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
入浴道具
シュラフ
シュラフカバー
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
|
|---|---|
| 共同装備 |
テント
テントマット
ツェルト
ランタン・マントル
コンロ
ガスカートリッジ
コンロ台
コッヘル（鍋）
ローソク
ファーストエイドキット
医薬品
ラジオ
トランシーバ（使用帯）
カメラ
ビデオカメラ
ポリタンク
天気図用紙
車
|
感想
ウルトラトレイルノースアルプス（UTNA）
10日：1日目（乗鞍高原観光センター〜焼岳中腹広場）
午前6時25分―午後5時30分（11時間5分、CT：15時間35分）
【行程】
乗鞍高原観光センター―三本滝分岐点―位ヶ原山荘―肩の小屋―山頂剣ヶ峰往復―肩の小屋−平湯・十石山登山口―乗鞍権現社小祠―安房平―焼岳登山道入口―中の湯温泉旅館―焼岳登山道入口―焼岳中腹広場にてビバーク
【記録】
・乗鞍高原観光センターからしばらく進むとスキー場に入る。スキー場から三本滝分岐点までの登山道は草が刈られておらず、プチ藪こぎ。
・冷泉小屋の水場は水が臭う（硫黄？）。多分飲めないのでは・・・
・位ヶ原山荘に水場あり。ベンチもあり、乗鞍頂上も見えて気分上々。
・肩の小屋から剣ヶ峰までの道はザレてはいるけど歩きにくくはない。
・平湯乗鞍登山道は、平湯・十石登山口から硫黄岳付近までは展望のきく尾根を歩くルートで気持ちいい。そこから先は・・・草のあまり刈られていない道を小さくアップダウンを繰り返しながら進む、気分的にはちょっと辛いルート。そして暑い。登山道であったのは2組のみ。乗鞍権現社小祠で会った玄人なおじさん2人は十石山を目指すとのこと。
・平湯温泉スキー場から工事車両用道路にて安房平に下るルートあり。
・安房平から中の湯の焼岳登山口までは約6km。安房峠の茶屋（廃業）までは熱されたコンクリートの上をひた歩く。
・中の湯温泉旅館さんで水をもらう。自販機などもあり休憩可。
・焼岳登山口は当日の朝、熊が出没。怖い&時間もあったため焼岳中腹広場まで行くことにするが、登山口からしばらくは急登が続き辛い時間。
・焼岳中腹広場はそれなりに広さもありビバークするには問題なかった。が、けもの道が付近にあり、午前1時にツェルトの外を何かが駆け抜けていった・・・。
11日：2日目（焼岳中腹広場〜北穂高岳テント場）
午前4時30分―午後6時（13時間30分、CT：16時間10分）
【行程】
焼岳中腹広場―焼岳北峰―焼岳小屋―田代橋―上高地観光センター―岳沢小屋―前穂高岳―奥穂高岳―穂高岳山荘―北穂高岳―北穂高岳テント場
【記録】
・中腹広場から北峰までは南東方面に開けていて霞沢岳や乗鞍岳が見えて気持ち良い。山頂も良く見えてテンションあがる。
・焼岳小屋にはトレイルランナーがいっぱい。中尾高原口からの登りを練習に使っていた様子。
・焼岳小屋は、水は宿泊者のみ。それ以外はペットボトル購入。
・焼岳小屋から田代橋までの下りは思いのほか長く感じた。途中、長いハシゴもあり1700m付近まではペース上がらず。
・上高地観光センター前のベンチで休憩。人里に下りるとこのまま帰りたくなるね・・・。
・梓川の冷たい水でアイシング。夏でも痛いほど冷たくて気持ちいい。
・晴天真夏の前穂高岳登山道&重太郎新道はドM向きルート。小股で登れない場所が多くて体力奪われる。きつすぎてテンションあがる。コーラがないと登れない難ルート。
・前穂高岳山頂へのルートは意外と登りにくい。一部ガレているのでコースタイムどおりゆっくりが良いかも。
・奥穂高へ続く吊尾根は一部道が細くスリリング。ある程度登れば歩きやすくなるけど、頭の高さで岩が飛び出したりしていて注意が必要（目の前のおばちゃんが頭をぶつけてしばらく動けなくなった・・・）。
・奥穂高頂上から穂高岳山荘間はガレ場あり、落石要注意。小学生の女の子がお父さんと前ホ・奥ホ登頂していてちょっと感動。
・穂高岳山荘から涸沢岳を経て北穂高岳へ進むルートは鎖ありハシゴありちょっと難易度高め。ガスっていて途中ちょっと道に迷う。前穂北尾根がカッコよく見える良いルート。
・北穂高小屋には牛乳売ってるよ（穂高岳山荘にも）。フルーツ缶も売ってて思わず購入。水は1L200円なり。
・小屋とテン場は15分くらい離れていてトイレいくのにちょっと辛い。でも、穂高岳に囲まれたこのテン場の景色は最高。
12日：3日目（北穂高岳テント場〜黒部五郎小舎テント場）
午前5時―午後4時30分（11時間30分、CT：14時間15分）
【行程】
北穂高岳テント場―大キレット―南岳小屋―南岳・中岳・大喰岳―槍ヶ岳山荘―西鎌尾根・樅沢岳―双六小屋―双六岳・三俣蓮華岳―黒部五郎小舎テント場
【記録】
・北穂高岳山頂からの眺めは最高。北穂高から槍ヶ岳へ続く稜線に心躍る。
・大キレット、北穂高小屋直下はかなりガレていて要注意。
・去年渡った時よりも難易度高く感じた。でも、危ないところは足場あり、鎖あり、ハシゴありでルートの整備は行き届いていて不安感はない。岐阜側からの風が強い。キレット越えした時の達成感はいつ味わっても最高。人目をはばからず叫んでしまう。
・南岳小屋にはおやつセット(行動食セット)あり。市販のチョコ菓子の他、手作りはちみつドーナツも入っていてとってもおいしい。
・南岳小屋―槍ヶ岳山荘までの稜線は歩きやすさこの上ない。景色良し、道良しの超おすすめルート。
・槍ヶ岳山荘に到着してホッと一息、ベンチに座る。目の前には筑後さん(笑)こんなところで知り合いに会えるなんて嬉しいことこの上ない。ハイタッチは一生の思い出。
・西鎌尾根は、槍ヶ岳北鎌尾根の眺めもよく気持ちの良いルート。ただ、樅沢岳への登りかえしも含めノンストップで下るにはタフなルート。双六小屋が最後の最後まで見えない。
・双六小屋でカレーライスをほおばる。おいしい。疲れた身体が一気に回復。2人の素敵なトレイルランナーにも出会って双六岳までは今回の縦走の中で特に楽しい時間でした。
・双六山頂付近は広々していて、槍・穂高連峰を見るには最高。気持ち良い×100ルート。
・黒部五郎小舎手前の登山道は道狭くちょっと歩きにくい。小舎が見えた時の安堵感がたまらない。
・黒部五郎の水はひんやりうまい。この旅一番の味だった。水場がテン場にあるのもありがたい。
・テント場はぎゅうぎゅう。みんな雲の平とセットで山行を楽しんでいた様子。
13日：4日目（黒部五郎小舎テント場〜五色ヶ原山荘）
午前4時―午後5時10分（13時間10分、CT：18時間35分）0.65
【行程】
黒部五郎小舎テント場―黒部五郎岳山頂―中俣乗越―太郎平小屋―薬師岳・北薬師岳―スゴ乗越小屋―スゴノ頭・越中沢岳・鳶山―五色ヶ原山荘
【記録】
・疲労もピークで縦走中もっともきつかった4日目。スゴ乗越小屋から五色ヶ原山荘までの長いこと、きついこと。
・黒部五郎岳へはカールルートで。一部道が分かりにくいけど、ペンキマークを見落とさずに進めば問題ない。黒部のカールは息をのむほど美しい。そして、山頂からの景色もこの旅一番の絶景。
・黒部五郎小舎テント場で隣にいた五十畑君と黒部五郎岳山頂でお話。それから太郎平小屋や薬師岳でも再会、嬉しい出会いだった。薬師岳で別れる際さびしさを覚えた。
・薬師岳は岩場歩き。岩がちょうどよく階段状になっていてとても歩きやすい。疲れず登れる。
・薬師岳から北薬師岳間は浮き岩ありのやせ尾根。見た目以上に時間がかかる&歩きにくい。
・スゴ乗越小屋からスゴ乗越を越え五色ヶ原山荘に至るルート間、スゴノ頭と越中沢岳の急登は疲れた身体にはめまいがしそうだった。暑くて鼻血。他の登山者もおらずガスってて心細い時間。晴れていれば印象が全く違ったかもしれない。
・鳶山まで来ると五色ヶ原も立山も目の前に。疲れがふっとんだ。
・山荘までは木道歩き。リラックスしながら一日の山行を振り返る静かな時間。
・4日目は疲れをとることも考え五色ヶ原山荘で素泊まり。目の前に立山がそびえる絶景小屋。畳の綺麗な小部屋で快適快眠。水場やトイレも清潔感あり。
14日：5日目（五色ヶ原山荘〜仙人温泉小屋）
午前5時―午後4時30分（11時間30分、CT：15時間15分）
【行程】
五色ヶ原山荘―獅子岳・龍王岳―一の越山荘―雄山―大汝山・富士ノ折立―別山―剱沢キャンプ場
―剱沢雪渓―真砂沢ロッジ―仙人池ヒュッテ―仙人温泉小屋
【記録】
・五色ヶ原から見える、朝日に照らされる立山に心が躍る。今日一日が良いものになる予感がした。
・ザラ峠から見上げる獅子岳はかっこいい。つづら折れの急な登りだけど不思議と疲れは感じない。
・獅子岳から龍王岳、CT2時間30分とあるが1時間かからず到着。記載ミス？
・龍王岳からは立山が眼前に。嬉しさのあまり雄叫びをあげる。
・一ノ越山荘前にて、おばちゃんに今回の山行をお話したら握手を求められた。小恥ずかしかったけど、勇気が湧いた瞬間。お風呂入ってなくて臭くてごめんね。
・雄山山頂にて、神社参拝。神主さんのお祈りを受けながら涙ぐむ。ひとまず、立山まで来れたことに安堵感で胸がいっぱいになった。
・別山、剱沢キャンプ場から眺める剱岳は最高にかっこいい。山は芸術品であることを剱岳は教えてくれる。
・剱沢雪渓は緊張。長次郎尾根のカッコよさにしばらく見惚れる。涼しい、と思いきや照り返しがひどく暑くてしょうがない。雪渓をくだってる時にお話しした2人方に仙人温泉小屋をすすめられたので今日の宿泊はそこに決める。
・真砂沢ロッジにて、コーラ購入。この旅6本目。水を補給するもぬるくて味はイマイチ。小屋の渋いおじさんは一流のクライマー。
・仙人峠に登る仙人新道、真夏の午後に登るには地獄のような急登。足が進まない。そして鼻血。途中へたりこんでいた関西弁のおばちゃんが「峠に着いたら大声で叫んで教えて」と言われたけど・・・聞こえたのかな・・・。
・仙人池ヒュッテにて休憩。少し曇りがちだったけど、裏から望む剱はそれはそれはかっこいいものだった。2階の窓からのぞいていたご夫婦に応援されて元気復活。
・仙人池ヒュッテから仙人温泉小屋間は夏道&雪渓ルート。雪渓を歩いてある程度下れたようだけど、下部は結構崩れていて気持ち悪かったので、歩きにくい夏道を主に歩く。温泉小屋に近づくと源泉から湧きあがる噴煙がよく見える。
・仙人温泉小屋は温泉あり、脱水機あり、夕食うまし、お茶うまし。秘境ながら快適な小屋。
15日：6日目（仙人温泉小屋〜不帰岳避難小屋）
午前5時―午後4時30分（11時間30分、CT：15時間25分）
【行程】
仙人温泉小屋―雲切新道―阿曽原温泉小屋―水平歩道―欅平―祖母谷温泉テント場―不帰岳避難小屋
【記録】
・仙人温泉小屋にて朝風呂。ぬるくて朝入るとちょっと寒かった。
・雲切新道、急登で評判悪いらしいけど、自分には歩きやすい名ルートに思えた。過保護なほどにハシゴやロープがはってあって安心感もある。
・雲切新道をくだりきった所には仙人谷ダムに鉄道、関電の宿舎。自然の中の人工物には妙な迫力がある。
・阿曽原温泉小屋にて、トランスジャパンの実行委員の方と出会う。少しばかりだけどお話できてなんだか感動。やっぱり、出たい。
・水平歩道をひた歩き、すいすい歩ける楽しい時間。岩に頭をぶつけないように要注意。思ったより道幅あって怖さはない。トンネルはひどく浸水していて足元はびしょ濡れ。中は暗いしひんやりして正直一人で歩くには気持ちが悪かった。
・欅平は観光客で溢れかえる。そばを食べ、おにぎりを食べ、コロッケを食べ、炭酸を飲む。人里におりてきた安堵感で小1時間ほど休憩。
・欅平から祖母谷温泉に至る道はいたるところに落石注意の看板があり怖い。風の吹く気持ちいい谷。
・祖母谷温泉は泊ろうかどうか悩むほど良いロケーション。テン場のすぐ隣には温泉があり、ここでのんびり過ごすのも良いかも、と思ったけど後ろ髪をひかれつつ出発。
・不帰岳避難小屋までの登りはきつくはないけどひたすら長い。ルートにメリハリもなくだらだらっと登った印象。途中の沢で水浴びしながら熱中症を防ぐ。
・不帰岳避難小屋の宿泊者は10人程度。威勢の良いおじさんと単独行のおばさんと楽しくお話。小屋は温かく、前日に続きこの日も快眠。
16日：7日目（不帰岳避難小屋〜朝日小屋テント場）
午前4時30分―午後1時15分（8時間45分、CT：11時間35分）
【行程】
不帰岳避難小屋―清水岳―白馬山荘―白馬岳山頂―雪倉岳―朝日小屋テント場
【記録】
・避難小屋から清水岳までの間はお花畑が点在していてきれいなルート。朝の風も心地よい。
・清水岳から白馬に至るルートはハイマツ帯の間を抜ける場所が何か所もあり、パンツも靴もびしょ濡れ。景色は良いだけにおもわず苦笑いルート。白馬が目の前に見えた時は感動。
・白馬山荘は平日なこともありガラガラ。朝からケーキセットで優雅な時間。天気もよくテンションもあがる一方。だけど、午後は雷雨予報。
・白馬山頂にて、祖母谷から登って山頂まで辿り着いたことにちょっとした感動を覚えた。小見山正が担ぎあげた展望指示盤にも感動。強力ではなくとも、強い人間になりたいもんだ。
・雪倉岳に着く頃には一面ガス。先を急ぐ。途中お話した方に、昨日は白馬御池あたりだけが雨で他は降らなかったとのこと。局地的な雨が多いらしい。
・朝日岳の麓から朝日小屋テント場をつなぐ水平道。名前と違ってアップダウンの多いルート。途中、熊のふんがあり熊鈴を装着。
・朝日小屋テント場にて、富山からやってきたおじさんたち&群馬の方としばらくお話。かなり下世話な話だったけど、久しぶりにゆっくりした時間が過ごせてリラックス。テント場にはトランスジャパン完走者の飯島さんも訪れていた。
・テント場はほとんどフラットで快適。水場&トイレも近くにあり快適。
17日：8日目（朝日小屋キャンプ場〜親不知）
午前3時30分―午後1時30分（10時間、CT：18時間20分）
【行程】
朝日小屋キャンプ場―朝日岳―吹上のコル―黒岩山―サワガニ山―栂海山荘―菊石山―白鳥小屋―坂田峠―二本松峠―栂海新道登山口
【記録】
・最終日、日中の暑さを少しでも避けるため朝3時30分出発。
・暗い中朝日岳をのぼり一息。遠くの空が明るんできた。今日で終わりかと思うとなんだか切なく
てしばらく山頂にたたずむ。
・気持ち良かった夜明け前はあっという間、午前8時にはすでに暑い。が、稜線は美しい、そして道もよく整備されていて歩きやすい。景色よりも歩くことを楽しむルートかな。
・一つ一つの山は高くないけど、暑い中のアップダウンはかなり辛い。白鳥小屋前の菊石山や下駒岳あたりは正直地獄。足がもつれるほど暑い。
・白鳥小屋を越えると親不知は目前。自然と足が速くなる。海も見えてきて、ここまでの山行が思い起こされる。
・二本松峠にて、親不知までコースタイムで1時間40分。泣きそうなのを堪えながら、最後まで集中して歩こうと自分に言い聞かせる。
・登山口到着。全身の力が抜ける。歩き切ったことへの感動よりも、終わってしまったことへの寂しさの方が大きい。気持ちの整理がつかないまま、帰路へ。
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