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日記

カテゴリー「山の安全」の日記リスト 全体に公開

2018年 03月 22日 22:04山の安全

奥多摩・三頭山の「事故」。変化の予兆

 ヤマレコのほとんどすべての参加者にとっては、何の教訓にもならない事件だと思います。でも、各地の、話題の山になっているところでは、これからは、こういう観光客と出会うことも多くなる。  あのドラム缶橋が、国際的にも観光スポットになっているなんて、まったく知りませんでした。大雪のなか、山靴を履はかない
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2018年 01月 17日 20:51山の安全

落ち葉に隠れた、凍った地面が、滑落事故の原因に

 この年末、山梨県では、2件の遭難事故があり、4人が滑落で亡くなっています。  このうち上野原市の坪山では、男性1人女性2人が滑落で亡くなりました。現場は春の花見の人気コース。私も、年に1、2度ずつ、より人気のないルートから出かけてきた一帯でした。  亡くなった方は、いずれも滑落が原因と見られる
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2017年 11月 12日 21:20山の安全

一般ルートに潜む「紙一重」の危険

 去年の5月、山梨県の小菅村の鶴峠→奈良倉山→大マテイ→小菅の湯→富士急バス→鶴峠、という周回ルートを計画し、大マテイから小菅温泉に下山しました。  そのとき、大マテイから小菅村への登山道の途中、かなり傾斜のあるトラバースの場所で、ワイヤーやロープが風化・破損していたり、足場の板や鉄板が脱落し
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2017年 03月 30日 22:46山の安全

私の高校時代の「身の丈」を突き出ようとした山登り

 今度の事故では、事後の段階でも、登山の本来とは異なりすぎる展開に、驚かされています。  よねやまさんに共感しつつ、私も書きます。あえてコメントにしなかったのは、よねやまさんの個性的な、貴重な検証を尊重するためです。  今度の事故の経過を見つつ、事故そのものではなく、管理・運営者側(山のリー
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2015年 07月 28日 21:59山の安全

NHK番組 “ネット登山に注意” という角度が狭かったのでは

 28日の「クローズアップ現代」では、ヤマレコもその一部をなす、ネット登山が取り上げられました。期待して見たのですが、問題の掘り下げ以前に、いま登山の何が問題かも、焦点が定まらなかった。  「ネット登山」ということで、そこを改善すれば、最近の遭難者増加が防げるのか? と感じました。  番組で
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2014年 10月 12日 21:26山の安全

登山者・地元住民向け火山情報ページが拡充。が、問題は続く

 気象庁は11日夕、火山活動についての登山者むけ情報ページを大きく拡充しました。  改善された「各火山の活動状況」のページはこちら。 http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/volcano.html  私は、9月30日の前回の日記で、気
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2014年 09月 30日 21:50山の安全

登山者の判断を助ける火山監視体制と"火山活動情報"を望む

 私は、以前は報道分野の仕事をしており、三宅島噴火(1983年)、伊豆大島噴火(1986年)を当時の予知連の部会長と空と地上から取材した経験があります。雲仙・普賢岳や有珠山・樽前山の観測所などでも研究者にお話を伺ったことがありました。ささやかな体験ではありますが、日本の火山噴火の監視と情報の発し方に
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2014年 09月 21日 21:16山の安全

陽希さんにいつしか魅きこまれて。でもこの先は厳しさが

 「グレート・トラバース」。見始めは、こんな登り方、ありか、と思ってきましたが、ひたむき、懸命な姿勢に、いつしか応援者の仲間入りをしていました。ガッツがある。ハートもある。気持ちも率直に表すし、応援したくなる人です。  取材・サポートスタッフも、アドベンチャー・レーサーのそうそうたるメンバーで固め
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2014年 04月 15日 22:32山の安全

エキノコックス。キツネ、飼い犬を介して静かに拡大?!

 北海道の野山に入るときは、キツネと飲み水に気をつけてきた登山者も多いと思います。つい先週、その寄生虫、エキノコックスの卵が、愛知県で捕獲された野良犬からも発見されました。  すでに関東、中部地方でも犬などの感染が報告されてきましたが、愛知県での発見とは、改めて、感染拡大の進行を感じます。
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2014年 02月 26日 15:45山の安全

致死性のSFTSウィルス感染マダニが、北日本でも確認。登山での備え

 こちらはパソコンでなく、人間に感染する「ウィルス」の話題です〜  マダニに咬まれたヒトに感染するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルス。 このウィルスを持つ”感染マダニ”が、西日本だけでなく、実は関東、東北、北海道にも、生息していたことが、国立感染症研究所などの全国調
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2013年 05月 30日 21:51山の安全

会津美里町のツキノワグマ事件はちょっと気になる

 いままでのツキノワグマの事件とくらべても、ちょっと異様だなと思うところがあります。  被害者の様子は、地元紙のこの記事が詳しい。 死亡男性もクマ被害 県内で今年初の犠牲者 http://www.minyu-net.com/news/news/0530/news7.html  経過は
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2012年 07月 28日 12:53山の安全

登山道を歩かない登山体験のすすめ

 ヤマレコ・ユーザーの方の奇跡的な生還のニュースを読んで、最後まであきらめないことの大切さを改めて教えられました。  私は現場も事情もまったく知らないので、今度の経過とはまったく関係がない、別個の問題を書いておきたいと思います。  それは、「登山道を歩かない登山のすすめ」です。  登山
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2012年 05月 22日 22:21山の安全

検証 白馬岳 低体温症 遭難 3)持参した保温衣料はなぜ使われなかったのか?

 ここまで見てきてどうしても不可解なのは、6人は全員が軽ダウンジャケットをザックに用意していながら、なぜ、それを着込むことができないまま、低体温症にすすんだのか? ということです。  「日経」5月9日付夕刊は、こう伝えていました。  見出しは、「防寒具は持参 身守れず」。  4個のザックは
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2012年 05月 18日 06:11山の安全

検証 白馬岳低体温症遭難2)カロリー収支の角度から装備と行動食を見る

 今度は、白馬岳の6人パーティーを含め、幾つかの経験、事例から装備と食糧の面を検討したいと思います。  低体温症は、究極のところ、カロリー収支の結果が、事態をおおもとから左右することになります。  カロリーの「収入」の方は、食べて行動することによる熱の産生です。  「引き算」されるのは、外界へ
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2012年 05月 09日 22:33山の安全

資料から検証 白馬岳の低体温症遭難1)当日の目撃者の証言

 現場がGWの北アだけに、ある程度の目撃証言があ ると見てきました。報道と、ヤマレコの記録とから、貴 重な内容と思われるものを紹介していきます。  3年前のトムラウシ遭難で「疲労凍死」という誤った 認識が、ようやく「低体温症」という正当な認識にあら ためられ、その独特の進行過程なども登
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2011年 08月 21日 18:41山の安全

長男、敗血症から危機一髪で生還

 以前、家族の山行で書いたことがある長男、29歳が、18日のヤマレコのオフの最中に家で40度を超す熱を出し、夜半に救急車で病院へ搬送されました。  原因は36時間前の、手術ともいえないほどのごくごく小さな処置。  消毒不十分で血管に菌が入り、24時間後に39度まで熱発していました。  私は
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2011年 08月 20日 10:53山の安全

良いクマ、悪いクマと、人間との相互理解

 別の日記で苫前のヒグマの事件が話題になっています。  短いコメントで書ききれない大きなテーマなので新規の日記として書き込みます。  「熊嵐」の事件は、本の記録で読んできました。現地には、大きなアメマスが釣れる有名な沢があり、学生時代に入ったこともあります。  こういう凶暴化したヒグマ
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2011年 07月 18日 22:17山の安全

足場の悪い切り通しの場面で、道をゆずるには。

 「海の日」の時期の北アの人気ルートは、登山者がたくさん入ります。  八方尾根を下山ルートに選んで、花の盛期を楽しめたのですが、登ってくる方が多くてたいへんでした。  さて、上り下りのパーティーの行き違いのときは、  基本は、登り優先ですね。  対面した双方で、あうんの呼吸で、譲り合うも
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2011年 06月 03日 21:59山の安全

熊避けスプレー、用意することにしました

 登山そのものを目的にしないで、山や森に入る場合が多い私の場合、熊に遭遇する可能性が多いのではないかと思ってきました。  単独、あるいは、カミさんと2人で森へ入ることが多い。  きのこや、植物・山菜などの探索と撮影のときは、藪のなかで静かに時間をすごしたり、山道から外れて枝沢をたどったりしま
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2010年 12月 05日 23:43山の安全

道迷い、危うい体験 その3)両神山の沢、GPSの落とし穴

 道迷い体験、今度はハンディGPSは使いようによっては、落とし穴 がある、という経験です。2回、不注意や慢心によるルート外れを経験 し、どちらの場合も余計な危険を背負ってしまいました。  1度目は2001年、両神山の金山沢右俣で。  2度めは2003年、上越・ナルミズ沢で。  金山沢は
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2010年 11月 01日 21:27山の安全

道迷い、苦い体験 その2)濃霧の安達太良山で右往左往

 2度目の道迷いは、濃霧のなか、完全に方向感覚を失った体験でした。 よく問題になる体験で、恥ずかしい気もしますが、当時の記録から書き 出します。  1974年8月、このときも帰省のついでに、安達太良山に登ったときのこ とでした。父と次姉(当時、福島労山)の3人の山行でした。  湯川渓谷
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2010年 10月 12日 22:10山の安全

道迷い、痛苦の体験 1)中吾妻・ヤケノママ。消えた踏み跡

 私の最初の(何度もあるんです)道迷い体験は、福島県の吾妻連峰の中吾妻山でやってしまいました。19歳、高校時代以来の友人と2人の山行きで、私にとっては18回目の山行でした。  中吾妻のヤケノママは、1990年代ごろから中津川が沢遡行の名所として人気が出たため、上流部にある河原の噴気地帯として、
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2010年 07月 02日 10:48山の安全

09年トムラウシ遭難――「最終報告書」にみる低体温症への対応

 昨年7月16日のトムラウシ山遭難事故から、まもなく1年になります。  あのとき私は、事故の救助活動の模様をつたえる翌17日朝のテレビで、この遭難を知りました。状況からすぐ思い浮かべたのは、この数年、北海道のツアー登山などで繰り返されてきた低体温症による遭難死でした。そこで、昼すぎに、次の内容をヤ
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2010年 03月 22日 21:01山の安全

暴風一過、奥武蔵の林道、登山道は難所の連続に

 3月20日、21日と暴風が各地を襲いました。  奥多摩や奥武蔵でも、林道や登山道がたいへんなことになっていました。  今日、22日、奥武蔵の大持山、子持山に旧名栗村から登ってきました。昨年1月の途中断念のリベンジでした。  ルートは、鳥首峠→大持山→子持山ピストン→妻坂峠でした。
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2009年 12月 10日 22:20山の安全

トムラウシ山遭難事故。山岳ガイド協会の中間報告書にみる「低体温症」の実際

 12月7日に発表されたこの中間報告書は、7月のトムラウシ遭 難事故について多くの証言やデータをもとに専門家も参加して詳しい状 況を報告・分析しています。 (日本山岳ガイド協会 トムラウシ山遭難事故調査特別委員会の 「中間報告書」)  これまでの遭難事故報告書に比べて、この中間報告の一
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2009年 07月 27日 21:23山の安全

低体温症の対策) 予防的なウエア、装備

 今回(2009年7月16日)のトムラウシ山、美瑛岳の10人の死亡事故は、低体温症の怖さ、また、それが多くの登山者に知られていない現実を、まざまざと示しました。  登山を続けてきた1人として、私が大事にしたいと思っているのは、自分、友人、そして多くの登山者の遭難や失敗の経験から、しっかり学ぶという
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2009年 07月 21日 14:02山の安全

1979年トムラウシ山遭難のご家族への返信。長文失礼

 1979年8月にトムラウシで父と弟をなくされたHさんから、7月20日にメールをいただきました。今回の遭難にもかかわることなので、私の返信(一部割愛)をこの欄に掲載します。 ////////////////////////////////////////////////////////////
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2009年 07月 17日 12:37山の安全

トムラウシ山遭難事故。低体温症と、ツアー登山。2つの問題

 16日、北海道のトムラウシで18人パーティー(内ガイド、付き添い役3人)が遭難し、17日午前9時現在で8人死亡、1人行方不明。同じく美瑛岳で6人パーティー(うちガイド3人)のうち1人が死亡しました。  山で亡くなられた方々に深く哀悼の意を表します。  遭難のことでは、私はこのトムラウシで、
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2009年 02月 05日 13:45山の安全

山行記録についての安全面からの情報提示について

 ここは日記の欄ですが、「ヤマレコ」の運用面の話題も交流されているので、ここに書き込ませていただきます。  山行記録のことです。  山の雑誌やガイドブックの場合は、ルートや記録の紹介の際に、難易度を記述やレベル表示で示してあったり、ルート上の注意箇所について、強調してあったりして、読者が安全
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2008年 08月 20日 07:08山の安全

白馬大雪渓の事故

 8月19日、白馬大雪渓上部で、大雨(一日で118ミリ)による土石流に登山者がまきこまれた疑いが出て、捜索が始まっています。  ここでは、10日にも落石で40代の女性1人が亡くなっています。  亡くなったのは、私のカミさんの知り合いの方でした。  10日の場合は快晴の条件。やはり雪渓上
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2008年 08月 04日 16:45山の安全

ヒグマ撃退スプレーは効果があるのかな?

 昨日は茨城の友人の見舞い(ALSという重い病気)に、学生時代の山仲間ら4人で出かけました。  道々、メンバーの1人が属する学部の山の会(OB会)の遭難の話になりました。  先月、北海道の沢で彼の会のメンバーが遭難したのですが、1)沢を1本間違えて下降してしまったうえに、2)途中で足を骨折して、
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