北アルプス南北全踏破2024〜八ツ峰Included〜


- GPS
- 319:05
- 距離
- 185km
- 登り
- 18,710m
- 下り
- 17,291m
コースタイム
- 山行
- 4:38
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 5:03
- 山行
- 9:50
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 11:44
- 山行
- 10:07
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 11:23
- 山行
- 2:57
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 3:41
- 山行
- 8:17
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 9:32
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 3:31
- 合計
- 11:37
- 山行
- 12:35
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 14:01
- 山行
- 7:08
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 8:08
- 山行
- 9:39
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 10:06
- 山行
- 9:56
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 10:35
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 7:26
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 5:18
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 3:08
- 合計
- 9:11
天候 | 7月29日夜から30日以外は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
途中チャレンジした剱岳八ツ峰は、1、2峰間ルンゼへの取り付きは不可能だった。岩小屋の辺りで右岸に飛び移り、そのまま右岸の岩場を、左岸に戻れる場所を探しながら登っていった。しかし、下は崖になっていて、とてもじゃないけど下りられるような感じではなかった。 仕方なく引き続き登っていくと、長次郎谷の沢の幅が狭まり、簡単に渡渉できるポイントを発見した。そこで左岸に戻り、目の前に見えた「簡単そうな」ルンゼを登り、トラバースして1、2峰間ルンゼに戻る戦略に切り替えた。しかし、登るに連れてルンゼは徐々に険しくなっていった。そして、遂に登りのレベルがクライミングに変わってきた。引き続きフリーで登っていたが、「これはダメだ」と、遅ればせながらやっとギアを出した。 高度感のあるバランシーな登りをこなし、狭い凹角に来た時、ここを1段登ると行く手が開けそうだったが、「もし、そうでなかったらロープ使っても下りられなくなるかも...」と、この先を登っていいかどうかの確信が持てなくなった。八ツ峰チャレンジ中だけいたパートナーと「これは下りた方がいい」と意見が一致した。ただ、ここまでかなり無理して登っていたので、簡単には下りられない。登ってきたルートをクライムダウンは困難なので、反対側から懸垂下降することにした。しかし、適当な支点がない。唯一あったギリギリ使えそうな細い数本の枝は斜面に対して下を向いていた。「これでやるしかないな...」。パートナーがその枝に捨て縄を掛け、掛けたロープのわっかが拡がらないように、カラビナで捨て縄を動かないように固定した。それでも、やはり「頭を垂れた」枝に掛けた捨て縄で懸垂下降するのは猛烈に不安だった。捨て縄をセットしてくれたパートナーが、「先に自分が下りますよ」と言った。僕は、もし捨て縄が外れそうになったら、捨て縄を手で引き上げようと思い、捨て縄から目を離さず、じっと睨んでいた。パートナーが懸垂を始めると、案の定、枝はますます下に向き始めた。びびりながら、いつでも引き上げられる準備をしながら見守っていたが、意外に「フリクション」が効いてくれた。イメージはハンモックがちゃんと木に引っ掛かる感じだ。「ちょっと怖いが何とかなるのかなぁ...」。無事にパートナーが下に下り立った。次は僕の番だ。僕の場合は誰も支点を見守ってくれないので、できるだけクライムダウンで、確保器は最悪のケースのバックアップにするつもりで下りていった。途中、少し確保器に頼りつつも、基本クライムダウンで僕も何とか下に下りた。 しかし、そこからもう1ムーヴ核心が残っていた。下り立った場所から本当に安定した場所に戻るには、微妙なバランスのトラバースをこなす必要があった。サバイバル力に長けたパートナーは、そこを何とかフリーでこなし、「よし、自分は何とか生還した!」と、興奮気味に声を上げた。次は僕の番だ。パートナーにアドバイスを受けながらトラバースにトライするも、かなり難しい。足がなく、手も届かない。「これ、かなり怖いですね...」。僕は弱気になった。落ちたらただでは済まない。パートナーは、「ちょっと待ってください、ロープ出します」。ロープの末端を僕に放り投げ、僕は何とかそれをキャッチした。そのロープの末端を、クーロワール(シットハーネス)にエイトノットで必死に結び着けた。それほど安定した場所ではないので、緊張したが、何度もやった動作だけに問題なかった。そして、パートナーは、ものすごい弱い枝一本で支点を構築した。本当にそれしか支点になるものがなかったのだ。「これ(支点)は本当に最悪の場合のためのもので、あまり信用しないでください!」と、パートナーは僕に念を押した。「落ちるわけにはいかなんだ」と、僕は自分に言い聞かせた。再度トライする。やはり難しい。パートナーが、「左手で掴んでいる枝を、限界まで先っちょにして!」とアドバイスしてくれる。それに従い、身体を限界まで右に伸ばした。すると、安定したガバに右手が届いた!「よし、いける!」。これでムーヴが完全に安定し、僕も核心を越えることができた。「よーし!生還した!!」 |
その他周辺情報 | 行きは東京駅から北陸新幹線で糸魚川駅。歩いてルートイン糸魚川に全泊。翌朝ホテルまでタクシーに来てもらい、親不知の栂海新道登山口まで贅沢に。帰りは、上高地バスターミナルからアルピコ交通のさわやか信州号3列シートで贅沢に新宿まで |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
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臨場感あふれる写真にルートが良くわかります。
歩いてきた道を思い出しながら拝見しました。
栂海新道は思い出の道です。
スゴ乗越も。
また歩きたくなりました。
ありがとうございました!
ありがとうございます。あまりに大量の写真をアップしてしまいましたが、そう言って頂けると嬉しいです。
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